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愛の嵐

第14章 懐抱の嵐

智くんの家に入る
まだ黙ったままだ
はぁ・・・よし!

相「ニノに何言われた?」
大「な、にも」
相「言えよ?何も無かったならそんな顔するなよ!」

驚いている
俺がこんなに声を荒げる事は無い
だけど届いて欲しいんだ

相「言わないと分からない!逃げんな!俺を見ろよ」
大「あ、お、俺・・」 
相「うん、何?ちゃんと聞いてるから」

智くんは小さく息を吐いて頷いた

大「ニノに・・ニノが雅紀君を好きだって。抱いてもらいたいって」

あぁ、そんな事言ったんだ
だから際どいって

大「俺は嫌だ!雅紀君が他の誰かを抱くのは嫌だ!なら俺を抱いて欲しい」

俺、今、幸せですよ!
シリアスな雰囲気なのに
ニヤけそうになるのを堪える

大「でも、怖いんだ・・・それに、恥ずかしい」

あ~もう限界!
力一杯抱き締めた
欲しい!

相「怖がらないで!恥ずかしがらないで」
大「で、でも・・」
相「俺も同じだから」
大「おなじ?」
相「そうだよ!怖いし恥ずかしい。でもそれ以上に〈さとし〉が欲しい!」
大「あ・・・お、おれ」

しがみついて小さな声で

大「俺も、ま・雅紀が・・・欲しい」

聞こえたよ
さとしの声が胸に響いた

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