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愛の嵐

第20章 諷意の嵐

大「何か描いたり、作ったりする?」
相「作ってみたいかも~♪」

創作活動好きだもんね
グッズの相葉Dでもあるし

大「何作る?」
相「嵐マーク♪」

粘土を用意していると

相「ねぇねぇ、あれやりたい!」
大「あれって何?」
相「ゴースト!」

は?あれはロクロでやってるんだよ?
粘土じゃないよ?

大「何言ってんだ?」
相「ほら、タイタニックみたいなもんでしょ?」
大「いや、違うだろ!」
相「いいから~、やろ~♪」

後ろから抱き締めるように包まれる
長く細い腕が俺の腕に重なる
手を重ねて粘土をこねる

なんだこの状況
ドキドキして体温が上がる

大「これって立場はこれが正解なの?」
相「え~?じゃあ逆?」

忙しく俺の前に体を滑り込ませる
俺の手を取り同じように粘土をこねる
いや、これはこれでドキドキするよ

大「これさ、いつまで続けるの?」
相「もうちょっとだけ・・このまま」

気付けば重ねた手が冷たくなっていた
頭の中はぐちゃぐちゃなのに選択を迫られているんだろう
切羽詰まってんだね
逃げ場である俺は・・甘やかしあげよう

大「大丈夫だよ!俺がついてる。怖い事ないでしょ?」

小さく頷いたのを確認出来た

暫くして粘土遊びを再開した
時々俺を見て安心したような笑顔を見せる
なんで俺がホッとしてるんだろう?

相「できた~♪」
大「おぉ!上手に出来たね♪」
相「でしょ、でしょ~!俺天才!!」
大「そこまでは言ってない」
相「え~、もっと褒めてよ~」

頑張って普段通りにしようとしてる

頑張らなくていいよ
もっと楽に俺の隣で笑ってたらいい

大「はぁ?俺は何を考えてるんだ?」
相「へ?どうしたの一人で」
大「あ・・何でもないよ」
相「嘘だ~!何考えてたの?」
大「あ~、雅紀くんが頑張ってるから、頑張らなくていいよって・・・」

ほんのり赤くなって俺を見てる

相「あのね、お願いがあるんだ」
大「また?まぁ、今日は何でも聞いてあげるよ」

相「抱き締めて」

はぁ~?
声にならない叫び
でも真剣な雅紀くんが目に映って
俺は無意識に腕を伸ばしていた

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