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愛の嵐

第22章 灼熱の嵐

春の出来事を思い返してたら授業が終わっていた
ボ~ッと外を眺めていると

櫻「雅紀、行くよ?」
相「へ?どこに?」
櫻「いつまで呆けてんだ!遊びに行くに決まってんだろ?行かないのか?」

あっ、そうだ!
潤と一緒に遊びに行くんだった!

相「行く!行きます!」

ガタガタンッ
慌てて立ったから椅子が倒れた

櫻「慌て過ぎ!少し落ち着いて」
相「あ、あはは。嬉しくってつい♪」

はぁ~
今日何度目かの翔ちゃんの溜め息を聞いて苦笑いしてしまう

相「翔ちゃんも楽しみでしょ?」

赤くなった顔を背けながら

櫻「何の事だよ?」
相「ふふっ、素直じゃないんだから♪」

鞄を持ち並んで教室を出る
人気者の翔ちゃんはいつも注目されてる
見た目もいいし、頭もキレる
完璧を体現してるんだけど、ニノくんの事になると別人なんだよなぁ

櫻「ニヤニヤして見るなよ!」
相「そんな嬉しそうな翔ちゃん珍しくってさぁ♪」
櫻「そんな顔してない!」
相「してる!」
櫻「してない!」
相「してるって!ニノくんに確かめてもらお~っと♪」
櫻「ちょっ、それは無しだろ~!」

焦る翔ちゃんに笑いが止まらない

櫻「覚えてろよ~!」
相「もう忘れちゃいました~」

俺達は門までを戯れながら歩いて行った

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