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愛の嵐

第26章 思惑×明察=婉然

どうしても手が繋ぎたい

櫻「落ち着きないね。どうしたの?」
ニ「あ、うん。翔ちゃん」
櫻「どうしたんだよ?」

お願いすればきっと聞いてくれる
でもこんな人目があるのはちょっと嫌だ

ニ「ファミレスじゃなくてカラオケに行きたいなって思って」
櫻「なんだ、そんな事か!いいよ♪ほら、そこにあるじゃん」

繁華街の中だからすぐ近くにある
俺はカラオケ店を確認して言ったから当然だ
それくらい俺は切羽詰まっていた

ニ「うん、やったぁ!行こう♪」

態とらしかったかな?
逸る気持ちを抑えられない
翔ちゃんの背中を追って店に入る
受付をして俺に向き直って笑顔をくれた

櫻「ニノ、行くよ♪」

あぁ、早くその手の温もりが欲しい

ニ「翔ちゃん、俺さ・・・歌いたいんじゃないんだ」
櫻「え?じゃあ何でカラオケ?」
ニ「翔ちゃんと二人になりたかったの」
櫻「あっ・・・そっか、そうだったんだね。じゃあ早く部屋に行こうか」

あれ?以外と普通の反応だ
別に何とも思ってないって事なのかな?
それはそれでショックなんだけど
少し重くなった足取りで部屋に向かった

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