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愛の嵐

第26章 思惑×明察=婉然

《二宮時間》

櫻「ダメだよ」

繋いだ手を強く握っていてもすり抜けられそうで怖い

ニ「ダメなんかじゃない!」

大きな声にビクッと身体が震えた
多分翔ちゃんは分かってない
俺の事何も分かってない

櫻「に、ニノ?」
ニ「翔ちゃんは勘違いしてるよ」
櫻「え?」

も~っ!
まだ分かんないのかなぁ

ニ「俺さぁ、こっちなんだよ」

肩を掴み押し倒す
突然の事で対処出来ずにあっさり組み敷かれている

櫻「うわっ、に、ニノ?」
ニ「これでもダメなの?」
櫻「な・・なに?」
ニ「この状況でも分からない?それとも俺が嫌でダメなの?」
櫻「嫌な訳ないだろ!」

それが聞けて安心したよ
じゃあ問題は一つだけだね!

ニ「俺は翔ちゃんが欲しい」

言葉の意味が分かったのか真っ赤になっていく
抱き締めながら耳元に唇を寄せる

ニ「大好き!翔ちゃんを抱きたい」
櫻「あっ・・ニノ」

背中に腕が回されて抱き締め返された

ニ「まだダメ?」
櫻「ダメ・・じゃない」
ニ「良かったぁ!」

首元に顔を埋め安堵の溜め息を吐く
ビクンッと身体が跳ねた

櫻「あっ、に・・ニノ!」
ニ「ん?・・あぁ!ごめんね」

耳まで真っ赤にして震えている

ニ「こんな所では何もしないよ、これ以上はね♪」

首から耳までを厭らしく舐めあげる

櫻「んっ、んんっ」

可愛い姿に胸を熱くさせられた

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