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愛の嵐

第26章 思惑×明察=婉然

《二宮時間》

中学で初めて翔ちゃんに会って一目惚れした
俺の初恋なんだ!
同性だから悩んだ時期もあった
でも好きで、大好きで
諦めきれなくて追い掛けてきちゃた!

ニ「何で泣くの?」
櫻「うっれしっくて、わかっ、ない」

嗚咽で良く分かんないけど
泣きながら笑ってる姿に胸が締め付けられる

ニ「大好きだから、泣かないで」

頭を胸に抱き背中を撫でた
腰に回された腕が強く俺を引き寄せる

櫻「う~~っ、泣いてしまった」
ニ「うん、そうだね♪」

腕を解いたら机に突っ伏して顔を隠してしまった
予想以上に恥ずかしがり屋さんみたいだね
気付かれないようにドアの鍵を締める
これで完全に二人っきり

ニ「そんな翔ちゃんも好きだよ」

近付いて耳元で囁いて後ろから抱き締めた

ニ「どんな翔ちゃんも大好きだから」

身体を引き起こし翔ちゃんの膝に座る

ニ「翔ちゃんが欲しい」
櫻「あっ・・・う、うん」

両手で頬を挟んで捉える
赤く潤んだ瞳が揺れて閉じられた
今一番欲しい唇に自分の唇を重ねる
受け入れるように回された腕に力が入った

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