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愛の嵐

第3章 流麗の嵐

ドアの向こうから細い腕が伸びて俺の手を掴んだ
力強く引き寄せられ玄関に飛び込む様にはいる

大「うわぁ!ッン!?」

突然のキスと抱擁に驚いてる後ろでドアが閉まる音が聞こえた

相「やっと会えたね!」

満面の笑みで向き合う
さっきまで一緒にいたんだけど、言ってる意味は伝わってるから
恋人として会うのが久しぶりなんだよね

大「久しぶり!」
相「うん!会いたかったよ~!」

回された相葉ちゃんの腕に力が入る
俺の気持ちも伝わるように強く抱き締め返しす
満足するまで抱き合ったら、ちょっと笑えてきた

大「ふっ・・・ははは。なんか照れ臭いね」
相「そうだね~。ちょっと恥ずかしいや」

手を繋いで部屋に入る
キレイな部屋は期待してなかっんだけど・・
予想外に片付いてる・・何で?

大「部屋片付いてるけど、誰か来たの?」
相「ん~?誰も来てないよ?」

コーヒーを入れながら答える

相「キレイだと変?」
大「うん、違和感ある!」
相「え~、ひどくない?」
大「来客があったか、お母さんが片付けたのかと思ったよ」

揃いのマグに濃い琥珀が揺れて差し出される

相「智くんがいつ来てもいいようにって片付けてたのに~」
大「え?いつ来れるか分からなかったのに?」
相「うん!ずっと来ない訳じゃないからね。待ってたんだよ?」

隣に座る雅紀くんの手を握りしめ

大「ありがとう!・・・ただいま!!」

うん!と大きく頷いて綺麗に笑う
でも泣きそうな目をしてるよ

大「泣きそう?」

潤んだ瞳を見開かせて小さく頷くと

相「うん、泣きそう」

ポロポロと流れる涙を拭いもせずに笑う
笑い泣きってこんなに綺麗なんだ
えへへって言いながら胸に顔を押し付けてきた

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