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愛の嵐

第26章 思惑×明察=婉然

《櫻井時間》

ん~・・・いったぁ!

櫻「痛っ!」
ニ「あっ起きた?」

ニノ?ここは・・生徒会室?
・・・あっ!

ニ「大丈夫?」

思い出してしまってニノが見れない
さっきまでの顔と違う

櫻「大丈夫じゃない!それに別人みたいだ」
ニ「別人って。あれも俺、これも俺♪」

何で可愛いんだよ!

櫻「痛い上に屈辱・・」
ニ「えっ・・屈辱って」
櫻「でも・・・嬉しかった」
ニ「し、しょうちゃ~ん♥」

抱き付いてくるニノを受け止める

櫻「ニノ!俺、身体、痛い!」
ニ「何でカタコト?それに、ニノじゃないでしょ?」

ジッと見つめられて更に思い出す
俺しか映らない瞳に吸い込まれそうだ
チュッと気付けばキスしていた

櫻「な・・何してんだ、俺!」
ニ「へへっ♪嬉しいなぁ♡」

胸に顔を埋めてしまう
こんなに可愛いのにギャップ半端ないな

櫻「こんな事になるとはなぁ」
ニ「そのつもりだったけどね♪」

上目遣いで見るな!
抱き締めたくなるだろ

ニ「今更だけどさぁ」
櫻「ん~?今更なに~?」

ニノを抱き締めたまま会話は続く

ニ「俺と付き合って下さい」

少し籠もった声だけどハッキリ耳に届いた

櫻「本当に今更!先に言えよなぁ」
ニ「ふふっ、そうだね♪」

胸を擽る心地良いニノの全てが愛しい

ニ「あっ!忘れてた!」
櫻「な、何?」
ニ「最終の下校のチャイムが鳴ったんだ!」
櫻「はぁ?それマズいから!」

色気もへったくれもないな
立ち上がろうと腰を上げる

櫻「いっったぁ~!」
ニ「えっ、ご、ごめん!」

条件反射で謝ったニノに笑いが込み上げた

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