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愛の嵐

第29章 曇天×降雨=星空

《松本時間》

カッコつけ過ぎたかな?
寒いとか思われてないかな?
明かりが消えて暗くなっていく

ニ「靴、ありがとう」

消え入りそうな声の感謝を耳にした
素直じゃないニノの精一杯だろう
それが分かるから嬉しい

松「どういたしまして♪」

うん、と返事が聞こえると同時に星空が写し出された

ニ「わぁ、すげぇ~」

色気ない感想だな
まぁ、女の子じゃないから仕方ないか
でも予想以上に喜んでくれてるみたい

松「綺麗だろ?」
ニ「うん!感動するね♪」

肩が触れながらの会話
近い距離にドキドキする
突然肘掛けに置いた腕を掴まれた

ニ「あの星知ってる!」
松「ど、どれ?」
ニ「あれ!あれ!」

子供みたいにはしゃぐのはいいけど
近すぎて緊張するんだけど!
俺に教えたいのは分かるんだが今にも頬が付きそうな距離だ

ニ「ほら、あれ・・・あっ!」

やっと気付いたみたいで途端に離れてしまう
それはそれで淋しいな

松「ま、まぁ、落ち着いて。まだ始まったばかりだからね」
ニ「う、うん」

恥ずかしくなって触れていた肩も離れてしまった
近過ぎるのは緊張するけど、このまま距離を離れたくない
一緒にいる実感が欲しい

松「ニノ」
ニ「な、何?・・・ま、松潤!?」

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