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愛の嵐

第29章 曇天×降雨=星空

松「さて・・どうしよう」

照明はすっかり点いている
俺ら以外の客はもういない

松「誰もいなくなったなぁ」

そろそろ出ないと追い出される
その前にニノを連れ出さないといけない

松「起こすのは可哀想だしなぁ」

頬を撫でても起きもしない
どんだけ熟睡してんだか
無防備すぎだっての

松「さて、おぶっていきますか」

荷物を纏め椅子に置く
ニノを起こさないように背に乗せる
これだけ動かしても起きないってどうなんだろうなぁ

ニ「うっ、ん~・・・す~」

気持ちよさそうに寝てるな
首筋に当たる寝息がちょっとくすぐったい

松「勘弁してくれ」

完全に拷問だ
時々当たる唇が過剰に刺激してくる
自分で背負っておいて何だが
めちゃくちゃヤリて~!

松「はぁ~」

人がほとんどいないモールを抜けていく
いつ起きるとも知れないニノを抱え直して車へ向けて足を進めた

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