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愛の嵐

第29章 曇天×降雨=星空

《二宮時間》

ゆらゆら ゆらゆら

暖かいなぁ
ギュウッと抱き付いて温もりを貪ってみる
何かが頬を擽る

二「にゅ~、んっ?」

なんだ・・これ?
うっすらと開けた瞼の先には

二「髪?・・ん~?」

視線を泳がせて見れば顔?
松・・潤?
っ~~!

二「えっ、なっ?」
松「うわっ!な、暴れんなって!」
二「いやっ、なんで?こんな格好?」

ずり落ちそうになる俺を抱え直す
何でこんな事になってんの?
何で松潤の背中に背負われてんの?

松「起きた早々に暴れるってどうなんだ?」
二「だって、起きたらこんな事になってたら驚くって!」

暴れてバランスを崩してしまう

二「うっわぁ!」
松「うぉっ!」

咄嗟に首にきつく抱き付いてしまう
あ、危なかったぁ!
危うく後ろに倒れるかと思ったぁ

二「ふぅ~、危ない危ない!」
松「あっ、いや、今は、俺が、危ない」

抱き付いたせいで首まで締めていた
慌てて手を離してしまい、またバランスを崩す

松「うわっ、ちょっ、落ち着けって!」
二「はっ、はいっ!」

肩を掴みギリギリ保つ
はぁ~、危なかった
って、もう起きたし下ろしてもらってもいいんじゃね?

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