テキストサイズ

愛の嵐

第4章 嫉妬の嵐

その日あの人は大倉から距離を取っていた
多分よく分かってないはず
言われたからって感じだろう

収録は順調とは言えずかなり押していた
セットが壊れたかららしい
俺はリーダーと話ながら待つ
でも何も言わず後ろにいるあの人の気配だけは感じていた

大倉「相葉君、今日暇?」
相「え?あ~うん。この後は予定あるから無理かな」
大倉「そうなんだ。残念。また今度行こうね!」

多分俺の事を気にして断ったんだろう
嬉しい!ありがとう!
簡単な言葉なのに言えない
そんな素直になれない自分が嫌だ

相「ニノ?」
ニ「はい?」
相「ううん。」

短いやり取り
本当はもっと話したいのに・・・
俯いて翔さんの所へと行ってしまった

その後、深夜になって収録は終わった
グルグル頭の中で回る出来事に気分が悪くなる
トイレに駆け込み全てを吐き出した

ストーリーメニュー

TOPTOPへ