テキストサイズ

愛の嵐

第4章 嫉妬の嵐

耳の奥でリピートされる言葉

スタジオを出る時にアイツに呼び止められ、隅に連れて行かれた

大倉「相葉君を俺に下さい。あんな顔させないし、俺の方が釣り合ってると思うんで。言いたい事はそれだけです。それでは」

本当に言いたい事だけを言って去って行く
呆然と立ち尽くしてしまう
頭の中ではリピートが開始された

相「ニ~ノ!どうしたの?・・・ちょ、真っ青だよ!」
ニ「な・・・何でも・・ない」

あんな顔って、今みたいな顔の事だろ?
分かってるよ!
畜生・・・悔しくて言葉も出ない


口を濯ぎ拭いていると、慌てたようにJが入って来た

松「ニノ大丈夫か?顔色悪いよ!病院行く?」
ニ「大丈夫!病院とか大袈裟だなぁ」

笑いながら歩き出すとJも心配そうに続いた

ニ「お願いがあるんだ」
松「何?なんでも言って!」
ニ「ありがとう。控え室の荷物持って来て欲しいんだ」
松「え?それだけでいいの?送って行くけど?」
ニ「あ~、いいや。独りになりたいから、ごめんね」

Jは急いで取りに行って、渡す時には寂しそうな顔が見える
分かっていても、何も出来ず帰路についた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ