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愛の嵐

第36章 夕霞×憂喜=柔婉

松「お~い!仕事だけど行けるか?!」
相「大丈夫だよ!」
ニ「な、なんとか」

ゆっくり体を起こすニノを目の端て捉えた
ダメだと思っていても思い出してしまう
怠そうな瞳で溜め息をついた姿に
ドクンッと心臓が高鳴った

相「はぁ~、ダメな奴だなぁ」
櫻「知ってるよ」
相「翔ちゃんさぁ、俺の事どう見てんの?」
櫻「出来の悪い弟かな」

出来の悪いって
あながち間違いではないのか?
ニノはしっかりした弟なんだろなぁ

大「いいから行くよ~!ほら、ニノおいで」
ニ「あ~はいはい、ちょっと待って」

リーダーがニノの横に並んで歩いていく
俺はあんな風に並ぶ事は出来ないだろう
ニノを想う気持ちの持って行き場に困るよ

櫻「な~に難しい顔してんだよ」
相「ん~、たまにはそんな日もあるよね」
櫻「滅多に無いから言ってんだよ」

観察し過ぎだろ!
たまに考え事くらいしてるんだけど?
俺の横を歩く翔ちゃんをジト目で見て溜め息を一つ零す

櫻「気持ち切り替えてね!元気な相葉ちゃん♪」
相「はぁ~・・・おっし!じゃあ、行きますか♪」
櫻「今日は晩飯奢ってやるから頑張れ!」
相「やった~!頑張っちゃうよ~」

空元気でも今は仕事が気晴らしになる

ニノ、ごめんね
面と向かって謝る勇気も、告白する勇気もなくて

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