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愛の嵐

第36章 夕霞×憂喜=柔婉

《二宮時間》

勢いで言っちゃったよ
相葉さん、口開けて固まってるし
あ~、振られんのかぁ
そう思って握っていたシャツから手を離した

二「ごめんね、変な事言って」
相「~じ?」
二「じ?はっ、何?」

肩を掴まれて間近に顔が迫ってくる
近い!近過ぎです~!

相「なぁ、さっきのマジなの?」
二「なっ・・・こんな時に嘘なんてつけるかよ!」

言い終わるなりガバッと抱き締められた
何が起きてる?
何で抱き締められ・・

相「めちゃくちゃ嬉しい!」

嬉しい?何が?
混乱して言ってる意味分かんないし
こんな状況でもドキドキしてるとか
俺はどんだけだよ!

相「俺もニノが好きなんだ」
ニ「え?・・・あぁ、そうなんだ」

フッと身体の力が抜けていく
相葉さんにもたれかかるように身体を預ける

相「ニノ?」
二「うん。なんかさ嬉しいなと思って」
相「あぁ、そうだね」

意味もなく笑みが零れる
さっきまでの険悪ム~ドは消えてしまった
ギュッと息が詰まる程に抱き締められる

相「好きだよ。大好きだ」
二「うん。俺も好きだよ」

フワッと身体を離されて唇が重なる
昨日とは違う
今までとも違う
そんなキスを俺にくれるのは相葉さんだけだ

相「両思いだったなんて」
二「思ってもなかったよ」
相「それならそうと早く言ってよ!」
二「相葉さんが言わないのがわるいんだろ。俺悪くね~し!」

顔を見合わせて吹き出した
声を出して抱き合ったまま笑った

相「やっと笑ったね♪」 

そう言って頬にキスをくれた

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