
売られ少女
第1章 売られた私
大柄な男は、私を豪邸の中へ連れていった。
その家は外観だけでなく内部も立派で、高そうな壺や装飾品がいくつも飾られていた。
私は長い廊下を歩かされ、たくさんある部屋のうちの一部屋に連れていかれた。
「お坊っちゃま、連れてまいりました」
あれだけ乱暴だった大柄な男が、うやうやしく礼をする。
そこにいたのは、私よりも少し年上に見える少年だった。
背はすらりと高く、栗色の髪の下には、整った顔立ちを携えている。
私は、その少年の顔をしばらく見つめてしまった。
すると、少年は冷たい目で笑った。
「やっと届いたか」
まるで荷物でも配達されてきたかのような物言いだ。
なんて感じの悪い男だろう。
「なに睨んでるんだ。お前、自分の立場が分かってるのか?」
「さあ」
私はそっぽを向いた。
少年は面白そうにクククと笑い、
「強気な女だな。嫌いじゃない。気分がいいから、お前にいいことを教えてやろう」
顔をぐっと近づけてきて、私の耳元でささやいた。
「お前は父親に売られたんだよ。この俺に、200万でな」
心臓がぐっと締め付けられた。
分かっていた。
そんなものは最初から分かっていた。
でも、はっきりと言葉でそう言われてしまうと…。
抑えていたものが込み上げてくる。
私は、涙を流してしまっていた。
少年は、そんな私の姿を見て満足そうに笑う。
そして、耳を疑うような言葉を発した。
「今日からお前は俺の家畜だ。せいぜい楽しませてくれよ」
その家は外観だけでなく内部も立派で、高そうな壺や装飾品がいくつも飾られていた。
私は長い廊下を歩かされ、たくさんある部屋のうちの一部屋に連れていかれた。
「お坊っちゃま、連れてまいりました」
あれだけ乱暴だった大柄な男が、うやうやしく礼をする。
そこにいたのは、私よりも少し年上に見える少年だった。
背はすらりと高く、栗色の髪の下には、整った顔立ちを携えている。
私は、その少年の顔をしばらく見つめてしまった。
すると、少年は冷たい目で笑った。
「やっと届いたか」
まるで荷物でも配達されてきたかのような物言いだ。
なんて感じの悪い男だろう。
「なに睨んでるんだ。お前、自分の立場が分かってるのか?」
「さあ」
私はそっぽを向いた。
少年は面白そうにクククと笑い、
「強気な女だな。嫌いじゃない。気分がいいから、お前にいいことを教えてやろう」
顔をぐっと近づけてきて、私の耳元でささやいた。
「お前は父親に売られたんだよ。この俺に、200万でな」
心臓がぐっと締め付けられた。
分かっていた。
そんなものは最初から分かっていた。
でも、はっきりと言葉でそう言われてしまうと…。
抑えていたものが込み上げてくる。
私は、涙を流してしまっていた。
少年は、そんな私の姿を見て満足そうに笑う。
そして、耳を疑うような言葉を発した。
「今日からお前は俺の家畜だ。せいぜい楽しませてくれよ」
