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売られ少女

第1章 売られた私

「家畜…?」

思わず私は聞き返した。
少年は冷たく笑う。

「ああ、俺が買った家畜だ」
「私はアン! 家畜なんかじゃないわ! 人間よ! 」

少年は呆れたように肩をすくめた。

「全く、飼い主に向かって何て口の聞き方だ。調教が必要だな」

調教ですって!?

目の前の少年の発する言葉が、私には信じられなかった。
家畜、調教……およそ人が人に投げかける言葉とは思えない。
この人は、私のことを本当に人間と思っていないのだろうか。

愕然とする私に、少年は言った。


「おい、服を脱げ」

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