テキストサイズ

。+゚僕は君に恋をした。+゚

第45章 温泉旅行2日目

俺たちはとりあえず旅館の外に出て近くのうどん屋さんに入った

「朝からうどんって‥しかも食堂っぽいとか‥」

「先輩ワガママ言わないの?」

本来なら豪華なバイキングだったのに‥

「あーっ!!」

「なっなんだよ?なっちゃん?びっくりするだろ!」

「何で間に合わなかったんだ?!」

「何がだよ?」

何がだよって決まってんだろ!

「バイキングだよ!本来なら豪華なバイキング食えてただろ!」

お品書きを見ながら俺に当たってくる

「お越しに行ったって言ってんじゃん?寝てたのはお前らだろ?知る訳ねーだろ?」

お店の人が注文聞きに来た

「先輩は何にする?」

「あーあ!!俺は豪華なバイキングが食いたかった!」

ちょっ先輩っ!
お店の人いるんだよっ

日高が肘でつついて来た

「なんだよ!?」

「注文は!先輩だけだから早く決めてくれよ!」

そんなに怒る事ねーだろ?

「うどんしかねーんだからうどんだろ?」

「ご飯物もありますよ♪(笑)」

!!!?

店の人の存在に気づいた俺

「じゃ‥じゃ‥俺はそのご飯物!」

「なつ兄?ご飯物って何?(笑)」

「だってご飯物って言ったから!」

「かやくご飯と小鉢とうどんのセットもありますが?」

そんなのあるんだ‥

「じゃ俺それにする♪」

何だかんだ言って食うんじゃねーか相川のヤツ

店の人が厨房に消えて行った

「日高は何にしたんだ?」

「俺?俺は釜揚げうどん♪」

釜揚げうどん?

「釜揚げうどんって釜揚げたうどんか?」

釜揚げたうどんって何?

「それよりさ‥」

日高が小さな声で言ってきた

「ん?♪」

先輩何だか機嫌いい?

「あのさ‥」

「なんだよ♪早く言えよ(笑)」

釜揚げたうどんってどんな食い物なのか早く見て見たい(笑)

釜は鉄製じゃなくて違う物で出来ていて釜ごと食えるように工夫されてんのか?
まさかパイ生地とか?(笑)

「今朝はごめんね‥俺‥その…」

「ああ?気にすんな♪」

先輩?

笑顔?

足バタバタさせた先輩が気にすんなと言った
いつもなら、そう言えばお前!とか怒鳴るとこを気にすんなって言った

先輩ずいぶん成長したな‥俺涙出そうだよ

朝起きた事なんてすっかり忘れて
釜揚げたうどんがどんな物なのか気になって仕方がなかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ