テキストサイズ

。+゚僕は君に恋をした。+゚

第11章 日高の苦難

「先輩‥泣かないで‥どうしたんだよ‥」

泣いてしまった俺の背中を右手でさすってくれる


コイツはこんな俺でも本当にいいのか?



いきなり明るい声で呼ばれる

「せ~んぱいっ」

顔を上げると
満面の笑顔を俺に注ぐ日高がいた

俺は恥ずかしくなって日高から離れ風呂のお湯を入れに行った


風呂のお湯を入れながら

自分の汚さに吐き気がしそうになった


日高はTVを見ながらあくびをしていたから

「眠たかったら先寝てていいぞ?」


「大丈夫ー。先輩待つの好きだから(笑)」


コイツはっ‥どこまで俺ばっかりなんだっ


日高からスウェットを借りて風呂に入る事にした

ザッブーン

一人入る日高ん家の風呂は狭いのに広くて物足りなさを感じた

風呂から上がって冷蔵庫からビールを取り部屋に入ると日高が目を閉じては開けて
今にも倒れそうな姿勢でベッドにもたれてかかっていた

「危ないヤツだなったく」

ビールを机に置き日高の傾きかけた右側にかがんで腕を膝裏と腰辺りに入れてぐっと持ち上げようとするもびくともしなかった

もう一度!

「んっ!!」

「ん‥~」


起きやがったっ


俺はすぐ日高から離れて何もしていなかったようにビールを飲むと日高が俺の肩に頭をのせてきた

「いい匂い~」

甘えるなっ

けど‥そのままにしてやった

そろそろ眠たくなってきた俺は肩に頭乗せた日高に

「布団入ろうか?」

「‥‥‥い‥し‥‥い」


コイツ‥寝ぼける?

俺はそっと日高から離れて布団を日高にかけて自分は布団のないベッドの上で寝る事にした






ん~‥

何だか幸せな夢を見て起きた気がする


俺が起きたら隣にいてた先輩の姿がなく
布団かけられていて
ベッド見たら先輩いてた

布団を持って先輩の眠るベッドに入って優しく布団をかけ一緒に眠る事にした


この人にはたぶん俺が









必要な気がする

ストーリーメニュー

TOPTOPへ