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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第12章 隣に男がやってきた

「先輩!捨てたらダメ!!!!」

はぁ!?丸焦げだぞっ
ぎゅっと掴んで離さない日高の手

「こんなん食べたら身体に悪いから捨てる」

ダメ!!!!ダメ!!!!って言って離さない手

俺はフライパン置いた

「勝手にしろっ!」

俺は朝から不機嫌だった

日高に当たるつもりはなかった


俺は先輩が一生懸命作ってくれたハンバーグを捨てられるのが悲しかった

丸焦げのハンバーグをお皿にのせてケチャップつけて一人キッチンで立ち食いしてたら

「座って食えっ!!」

て先輩に怒られた

お皿を持って部屋に行き座って食べてると先輩がじーっと俺を見てくる

俺は美味しいよ♪って言ったら

先輩不思議そうな顔してた

美味しいから美味しいって言ったのに‥

丸焦げのハンバーグを美味しいって言って食べる日高

焦げ焦げの何が美味しいのかわからない‥


「あ‥そういや隣誰か住んでたのか?」


口のまわりにケチャップつけた日高が

「いや…いないはず」

え?

じゃ…あの男は泥棒か!?

かなり音してたしな?

「先輩?」

いきなり立ち上がった先輩はそーっとベランダの窓開けてそーっとベランダから隣を覗いてた

ハンバーグのお皿持ちながら先輩に近寄ったら

振り向いた先輩とぶつかった

ガターンッ!

「あああああああ!!俺のハンバーグがあああああああ!!!!」

「うわっ!!」

俺が隣の怪しい男を見ようとベランダから覗いたら男がいなくて戻ろうとした時
日高の叫び声が部屋中に響き渡った

泣きそうな顔してる
目線の先にはあのハンバーグ

日高が拾って口にしようとしたから
さすがに止めた。

「いつまでもウジウジするなっ!!また作ってやるから」

ベッドに入りふてくされて布団をかぶる日高

コイツは‥本当に

「日高‥」

俺がベッドに座るとチラっと布団越しから俺を見る

‥かわいい

「そんな顔するなっ!!」

俺がベッドから離れようとすると日高の手が伸びてきた

「先輩‥ごめんな‥さい」


はぁ!?

コイツ何謝ってんの?

俺が何も言わずにいたら

小さな声で

「ハンバーグ」

って。

コイツは¨本当に可愛い

ぎゅって抱きしめたくなったけどしなかった

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