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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第45章 温泉旅行2日目

「なつめ君がそこまで思っていたとは正直思わなかったが。俺も君達に沢山救われて教えられた。どうしても欲しいなら手を貸してやってもいいが‥何があっても親になるって覚悟があるのなら手段は幾らでもある」

「小野寺さん俺たちは何も(笑)それに手段って?」

日高とは違って昔心の中で思った事を思い出していてポロッと口に出してしまった

「俺は男だから‥産んでやりたくても産めない‥どっちかが女だったらとか考えた時期もあったな‥」

先輩?

「男だからって別に後ろめたさを感じる事はないんだぞ?なつめ君」

わかってる!
わかってるよ‥そんな事‥
けど‥

「日高が男の俺に飽きた時俺は怖かったんだ‥それに普通ならやっぱり女がいいに決まってる」

「なつめ君!決まっていないだろ?誰が決めた?くだらない。愛があれば男だろうと女だろうと関係ないぞ!」

「そうだよ!先輩?俺は先輩と離れてわかったんだ‥だからプロポーズしたんだろ?俺たち結婚したんだろ?俺は先輩を一生離したりしない!介護が必要になっても俺が全部する!一生を添い遂げる覚悟で結婚したんだろ?」

日高?

「‥‥‥‥。俺で‥本当にいいのか?」

少し目が潤んだ先輩がじっと目を見つめてくる

「今更何言ってるの?(笑)結婚したんだろ♪当たり前だろ‥バカだな‥おいで♪」

背高ノッポの大きな手といい日高の俺を包み込む腕といい

今俺には沢山の愛情が降り注がれている

自然と溢れ出てくる大粒の涙


「なつめ君‥何かあれば橘さんに相談するといい」

「ナンパ野郎に‥ゥッ‥」

ニコッと優しく微笑んで俺の頭ポンポン♪と叩いてきた

「そのナンパ野郎って何とかならないのか?」

何とかと言われても俺の中で一つの区切り

「ナンパ野郎は俺の大好きな小説家なんだ‥だから大好きな小説家の先生と区別する為にはナンパ野郎は俺には絶対的に必要だから無理!」

大好きな小説家?
恋愛対象にしない為の工夫?

なつめ君らしいと言えばなつめ君らしいか‥

「それじゃ仕方ないな。何かあれば橘さんに相談しろ。橘さんは君達の親みたいな人だろ?それに俺が着いているから助けてもやれる。小さな事でも橘さんに相談しろ?わかったな」

「あっ!背高」

ギロっと一瞬睨まれる

「背高じゃなくって小野寺さん」

「何だ?」

「あれから何もなかったか?」

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