テキストサイズ

。+゚僕は君に恋をした。+゚

第45章 温泉旅行2日目

あれから?

「先輩?あれからって何?」

「ん‥。ちょっと気になった事があったからよ‥」

「気になった事って?」

さっぱりわからない俺

その時俺と先輩の手が握られて

「触ってみろ(笑)」

触ってみろと言われて触ったお腹

!!!!?

!!!!?

硬っ!!!

「鉄板みてー‥」

「もしかしてコレって‥」

「防弾チョッキだ」

防弾チョッキ?!

「前後面にセラミックプレートが挿入してある。至近距離から発射された小銃弾の阻止が可能だ」


「小銃弾って小野寺さん狙われてるの?!」

チラッと先輩を見た小野寺さん

「拳銃が一般的になってきたからな。なつめ君と一樹が屋敷に来た帰りなつめ君に気をつけろと言われたんだ」

「いつ?」

「だから今帰りって言っただろ!何聞いてたんだよ!けど重そうだなそれ‥」

「いや12kgほどだ。大した事ない」

「12kgって相当重いけど‥」

「背高ノッポは大丈夫だろ(笑)」

「その呼び名何とかならないのか?直す気はないのか?」

俺の中では

「いいだろ‥別に」

「なんだと!」

おっ怒った?叩かれる?!

俺は叩かれると思って身体すくめた

「おっ小野寺さん待って!先輩は皆にニックネーム付けて愛情表現してるつもりなんだよっ(だから何で俺がフォローしなきゃいけない訳?)」

「愛情表現?」

背高ノッポが不思議そうな顔を見せた

「そっそうだ♪俺はバカだし頭悪いし素直じゃないからせめてもの愛情表現のつもりなんだ!だから許してくれ(笑)な?」

先輩が自分はバカで頭悪くて素直じゃないって自分で認めた事に笑いそうになった。いや笑ってます(笑)


なつめ君?バカと頭悪いは同じだけど?

素直じゃないと言って素直に理由を説明したなつめ君

徐々に素直になってきているのは確かで

その内変わるだろうか?

「小野寺さん?」

「今のは聞かなかった事にする」

聞かなかった事ってちゃんと聞けよ!
俺言ったのにっ!

「俺はなっ」

のそっと立ち上がった背高ノッポ

「話はついたから戻るか?な?」

「え?あ?ああ」

「う‥ん‥?」

防弾チョッキ装備する程の何が待ち構えているんだろうか‥

とてつもない不安にかられた

このまま何も起こらない事を願った

ストーリーメニュー

TOPTOPへ