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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第46章 楽しかった温泉旅行帰宅後-鮫島と河辺がたどり着いた場所-

「なっちゃん‥」

じりじり鮫島が近寄ってくる

「な‥なんだよ」

じりじり近寄ってくるから後ろ後ろに後ずさったら壁!?

ダンッ!と俺の顔両脇に腕を突っ立ってた鮫島

「なっちゃん‥」

「だからなんだよ!」

鮫島の顔がゆっくり近づいてくる

またキスされるっ!
ぎゅっと閉じた唇

「‥‥‥‥‥」

コツンと当たったおでことおでこ

鮫島?

「俺‥なっちゃんの事がずっと好きだった…」

え?鮫島?

突き立てられた腕がゆっくり離れていき

「しばらくこのままでいさせてくれ‥」

抱きしめられた身体

「鮫島?」

鮫島が震えていた

あの鮫島が‥

「!!?」

俺はそんな鮫島をそっと抱きしめ返した

「なっちゃ‥」

「俺には日高がいる。ごめんな‥答えてやれなくて‥ごめんな‥お前‥今は河辺だろ?」

何回もごめんなと謝って俺を包み込む相川

「ああ…」

そんなに謝んなよ‥

「それ聞いて安心した。幸せにしてやってくれよな‥」

「当たり前だろ?お前らより幸せにしてみせるからな(笑)」

「何だそれ(笑)」

気持ちをぶちまけたのはこの俺だろ?

何で謝んだよ‥

玉砕する事で胸に突っかかったモヤモヤをただ消したかった
そして河辺とちゃんと向き合いたかっただけで告白したのに

友達だと思っていた俺にいきなり告白されて戸惑うのは相川なのに謝んなよ‥

お前は本当いいヤツすぎんだよバカ‥



「河辺?何見てんだ?次科学研修室遅れるぞ?」

「先‥行ってて‥」

科学研修室に向かう廊下を歩いていると見つけた鮫島先輩♪

窓開けて鮫島先輩♪って言おうとしたら

鮫島先輩が兄さんを抱きしめて兄さんもそれに答えるように抱きしめ返していたのを見てしまった

2人しかいない渡り廊下で‥。

何してるの?

ねぇ?兄さん?

日高先輩はこの事知ってるのかよ?(笑)

僕の目を盗んで日高先輩の目までも盗んで何やってんだよっ!

‥‥‥‥‥。

おもむろにポケットから取り出した携帯
2人にピントを合わせて2人が離れるまで連写したカメラ

鮫島先輩はやっぱり兄さんが好きだったんだ…

そうか‥そうなんだね‥。

不安が確信に変わった時には涙さえ出なかった

ただ生まれたのは憎悪に似た悲しみと憎しみ

兄さん許さないよ‥

取られた苦しみお前も味わえよ(笑)

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