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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第46章 楽しかった温泉旅行帰宅後-鮫島と河辺がたどり着いた場所-

歩道橋の上から見下ろした道路を行き来する車と沢山の思い出が交差する

僕はこの思い出達と一緒に幸せに散りたい‥。

鮫島先輩と過ごした日々達を胸に抱いて
僕は¨

もっと側に居たかった

「鮫島先輩‥っ‥ゥ…」

もう二度と逢えないけど

鮫島先輩だけは変わらないでいてね‥

僕はあなたと出逢えた事決して後悔していないから

沢山の温もりと幸せをありがとう…





河辺っ‥河辺っ‥

どこにいる!?

何で電話に出ねー!

俺は河辺を見てきた

ずっと見てきたんだ

いつもお前の側に居たのは俺だろ!!

河辺が不安がる度に強く抱きしめて俺のできる限りの温もりを愛情を与えてきたのに

何でお前はわからないんだよ!

くそったれ!


俺は河辺を心当たりのある場所から徹底的に探し回った




鮫島先輩‥

僕がこの白い雪たちと一緒に消えてしまってもあなたは何も思わないよね? 

鮫島先輩は僕といて少しでも幸せだった?

僕は鮫島先輩あなただけだった


歩道橋の手すりに手をかけた時また携帯が鳴った

ゆっくり取り出してみた携帯

鮫島先輩‥

最後に最後に

一度だけ‥

もう一度だけ‥

声聞いても罰は当たらないよね‥神様?

そっと開けて耳に当てた携帯電話

「‥‥‥‥」

やっと出やがった!

「河辺っ‥今っハァ‥どこにいる!ハァ‥ッハァ‥」

鮫島先輩は走りながら僕に電話をかけてくれていた

荒い途切れ途切れの息遣いが耳から胸に心にと染み渡ってゆく

鮫島先輩の温もりが携帯越しから伝わってくる

僕は鮫島先輩の声を聞きながら最後の空を目に焼き付けた

最後にあなたの声が聴けて良かった



ありがとう…鮫島先輩‥

携帯を耳から離そうとした時

「河辺ーっ!」

鮫島先輩の叫び声が聞こえ

「どこにいるかって聞いてんだ!このバカ野郎っハァ‥!」

鮫島先輩‥

僕‥僕‥

「今からっハァ‥行くから待ってろ!」

プツンと切られた電話

鮫島先輩‥っ

携帯を胸の中で握りしめその場で泣き崩れ落ちた

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