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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第46章 楽しかった温泉旅行帰宅後-鮫島と河辺がたどり着いた場所-

しん‥しん‥と降り積もる雪たち

僕の身体は雨に濡れ雪にさらされ限界を越えていた

それでも、最後に願いが叶うなら

「もう一度強く抱きしめて‥」

抱きしめて‥

鮫島先輩‥





河辺から聞いた歩道橋にたどり着き走って登りきった階段

そこには河辺がちゃんといた‥

心配させんな!

俺を不安にさせんな!

俺を怒らすな‥

ゆっくり河辺に近づいたら頭に肩に少し雪が積もった河辺がいた

寒さで意識が薄れゆく中僕の目に入ってきた靴先

鮫島‥先輩‥?

顔を上げたら鮫島先輩が抱きしめてくれたんだ

温かかった鮫島先輩の胸の中‥

「河辺っ!」

抱きしめた身体は冷え切っていて唇も色を無くしていた

「鮫島先輩ー‥(泣)」

頭に積もった雪を払いのけ俺の上着をかけ優しく唇を重ね合わせた

すれ違う人の目も気にせず河辺を抱きしめたまま唇を重ね続けた

氷のように冷たかった唇が徐々に俺の体温で温まっていくのを感じ少しホッとする

ふわっと浮き上がった僕の身体

「鮫島先輩?!」

「話は風呂に入ってからだ‥」

「風呂って‥どこ行くの?」

「銭湯がいいのか?ホテルに決まってるだろバカ」

鮫島先輩に抱っこされてゆっくり時間をかけて温もっていく揺れる身体

やっぱり僕は鮫島先輩が好き

鮫島先輩を‥

僕は‥

‥‥‥‥‥。

愛しているんだ




loveホテルの一室に入った鮫島先輩が僕の濡れた服を脱がせ温かいシャワーを全体的にかけてくれた

「湯が張ったら汗が出るまでゆっくり浸かっておけ」

そう言って僕を置いてバスルームから出ようとした

「嫌だ!どこ行くのっ?また僕を置いて行くの?」

一人にしないでっ

「濡れた服で帰るつもりか?服買ってくるだけだ」

服?僕の?

閉められようとしたバスルームの扉

「鮫島先輩待って!」

「すっぽんぽんで一緒に来るってのか?(笑)いいからお前は湯船に浸かってろ。いいな?」

言われて見た僕はすっぽんぽん‥!!?

「やだ!見ないでよ‥もう!」

「元気で良かった‥安心した。すぐ帰ってくるから」

パタンと閉められた扉

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