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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第46章 楽しかった温泉旅行帰宅後-鮫島と河辺がたどり着いた場所-

日高が目を覚ましたのは夕方だった

どんだけ寝たら気が済むんだよ!

と思いつつ俺はずーっと眠る日高のほっぺたつついたり鼻先摘んだりして見ていた。
いや遊んでいた
だって暇だったんだもん…

廊下を歩き玄関ホールで靴履き替えて出た校舎

「うわー♪先輩雪だよ!雪♪」

「ほんとだ‥」

チラホラ積もっては溶けているように見える雪

そんなにはしゃぐ程ではない雪の量

パタパタパタ♪と走った日高が両手広げて振り向いた

「綺麗だな♪」

夕陽の光りをバックに笑うお前の方が何千倍も綺麗だよ

なんて絶対に言えないから地面にあった溶けかけた雪をぐしゃっと握って日高に投げつけた

べちゃ~‥

「‥‥‥‥」

「汚っ何するんだよ?!」


「‥‥‥‥‥」

何で黙ってんの!

「服濡れただろ汚れただろ!何か言えよ!」

濡れた胸のシャツを伸ばしてブーブー言ってくる

「むっ向こうに投げようとしたら当たったんだよ!」

「向こう?」

一回日高が後ろを見た

「向こうって向こう?」

どう見たって向こうだろ!!

「ゆっ雪が重くて距離が縮んだ」

それを言うなら伸びなかっただろ?

「無理して投げるなよ‥」

「あったから投げたんだ!」

あったら何でも投げるのかよ!

「せめてふわふわの雪にしてくれよ‥」

「溶けてたんだから仕方ねーだろ?ふわふわの雪なんかねーし‥」

知ってて投げたのか?!

「葉っぱの上とかにまだあるじゃん‥」

「いちいちあんな所まで取りに行けってのか!?ただ投げるだけなのに?!」

なんか違うだろ?

「先輩ひでーよ‥」

まだブツブツ言ってくる

「大げさなんだよお前は!帰って着替れば済む話だろ?行くぞ」

アンタ自分の事じゃないからそうやって言えるんだよ!

「早く来い!売り切れるだろ?」

「みかん水はこっちには売ってないって!」

先輩が一回辺りをキョロキョロ見渡して?
後ろ手に手を出してきた

「何?」

「肉まん買ってやる」

「肉まん?俺お腹空いてないけど」

少し横顔を見せた先輩の何とも言えないその赤い顔

「うるさい!来ればいいんだよっ」

あっ!♪

「せ~んぱい♪はふはふして分けっこしような♪だったら俺食べる(笑)」

しねーよそんな事‥

「‥バカ」

コンビニ寄って日高とはふはふして分けっこした肉まん

旨かった

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