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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第50章 初詣

駅を出るとさすが、デカイ神社だけあって駅から境内まで屋台がズラリと並んでいた

「しっかし寒いなー…」

早く帰って暖房の効いた部屋でぬくぬくしたい

屋台どころではない寒さ

「先輩手貸して♪」

手?

手を差し出すとそのまま自分のダウンコートのポケットの中に入れやがった

「ちょっ」

「人混みだから分からないって♪迷子になったら大変だろ?だから♪な?」

何がだからな?だったく¨

ポケットの中でひっそり繋ぐ手と手

日高の温もりと本当に俺の事好きなんだなーって気持ちが感じとれて

ちょっぴり嬉しい¨

「なっちゃん?先にお参り済ませるか?」

前を歩いていた鮫島が振り向いた

一瞬びくっとなった先輩の手

「鮫島先輩だから問題ないだろ?」

また先輩の手をそっと握ってあげた

「お¨おう」

日高と手を繋いで境内までやって来た

賽銭箱に小銭入れて

ガラガラ♪←鈴の着いた紐を鳴らす音

パンパン♪←お辞儀

¨¨¨¨¨¨¨¨。

¨¨¨¨¨¨¨¨。

¨¨¨¨¨¨¨¨。

¨¨¨¨¨¨¨¨。

「先輩は何てお祈りしたの?」

「俺?俺か♪?俺はバイ(いっけねー!後少しでバイトの事言いそうになってしまった危ない危ない)」

「バイ?」

「バイ¨バッバイクの免許とりたいなーって。アハハハ」

「とりたいな♪だったらとればいいじゃんって言われるれるよ?(笑)」

うるさいな!
~じゃん。なんか使う神様なんかいねーって

「いいじゃん別に願い事なんだからさっ」

まぁいいけど¨

「日高先輩♪なつ兄おみくじ引こうよ♪」

おみくじ?

「ああ♪河辺は何てお祈りした?」

「えー?僕はね♪」

「¨¨¨¨(置いてかれた¨)」

人の願い事ってそんなに気になるものなのか?

「なっちゃんは何願ったんだよ?♪」

鮫島が代わりにやって来た

「何でもいいだろ?くっつくなって!」

「だって寒いじゃん♪」

確かに寒いなってそうじゃなくて

「日高先輩は何てお祈りしたの?♪」

「俺?河辺が教えてくれたら」

「僕?僕は皆が幸せな一年でありますようにって」

「ホントかよ?(笑)」

絶対嘘だな

「ホント♪ホント(笑)日高先輩は?」

「俺?俺は先輩とずっと仲良くいられますようにって」

「あはは♪じゃ僕と一緒だね(笑)」

やっぱり嘘だった

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