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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第52章 コケコッコー♪

「先輩はどれにする?やっぱりここは無難にママチャリかな?(笑)」

ママチャリだと後ろに先輩乗っけて先輩が俺に抱きつく♪やっぱりこうでしょ!♪

日高は沢山種類のあるママチャリばかり見ていた

どうせ俺は乗れないし見ても欲しいと思わない。

日高から離れて店内ぐるっと回ったら

見つけた!

見つけてしまった!

俺でも乗れる自転車!

「日高!日高!」

先輩がこっち来いと手を振る

「何?何かいいの見つけた?」

「これ♪」

先輩が指差したもの

「それおばぁちゃんとかがよく乗ってる三輪車じゃ?」

※後ろに大きなかごを乗せて三輪で走る大人用の三輪車

「だからこれ♪!」

「はぁ?何で?」

だからこれ♪じゃなくて理由を聞かせろよ

「何だっていいだろ!俺はこれがいいの♪日高もこれにしろ。な?♪」

日高が漕いで俺が後ろに乗る♪

「えー!俺やだよ!」

「何でだよ!」

「だって俺らまだ若いのにダセーじゃん?それ乗ってるのおばぁちゃんしか見たことないし三輪車並んで漕ぐとかあり得ない!」

「誰が並んで漕ぐって言った?俺が後ろに乗ってお前が漕ぐんだろ?♪」

「はぁ?それならママチャリでいいじゃん?!」

わざわざかごの中に入らなくても、ママチャリの後ろに乗って俺にしがみつけばいいじゃん?

「はぁ?何でだよ?」

「だから何がだよ?」

どっちも引かない譲り合わない攻防戦

「一樹となつめ君は決まったか?」

「小野寺さん聞いてよ!先輩はこれがいいって言うんだ!後ろに乗るならママチャリだろ?」

「大人用の三輪車?」

「お前が漕いで俺が後ろに乗るのどこが違う!一緒だろうが!」

「まぁたまにペットを後ろに乗せて走ってるおばぁちゃんもいるからな?」

「小野寺さん先輩はペットじゃないよ!小野寺さんもおばぁちゃんが乗る物だって言ってんじゃん?な?やめてママチャリにしようよ?」

「おじぃちゃんが乗るかも知れないだろ?!」

屁理屈ばかり言ってんなよ!

「おじぃちゃんとかおばぁちゃんとかどっちでもいいんだよ!とにかくママチャリにしよう?」

「えーやだよ!」

「何でだよ!」

「だって¨ひっ日高に¨抱きつかなきゃなんないだろ?」

モジモジして抱きつくのが嫌って何それ?

「何言ってんの?ママチャリの醍醐味はそこだろ?」

一樹それは違うぞ¨

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