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でも口裏合わせてたら‥
日高君は相川の恋人
河辺は俺の‥バレた時の為に口裏合わせてたら‥

「ねー！信じてっ‼」

「ごめん‥」

鮫島先輩が僕から離れて部屋を出ようとした

「どこ行くの？」

「暫く一人になりたい」

「一人になりたいってどこ行くの‼?行っちゃやだよ！」

「……………」

パタン‥と閉められた扉

鮫島先輩‥？

やだ…嫌だ‥

「行かないで‼」

僕は鮫島先輩を追いかけた

玄関で靴を履いていた鮫島先輩

僕は鮫島先輩の腕を掴んだ

「嫌だ‼僕を置いていかないで‼」

「…‥‥‥‥」

行かないで‥よ‥っ

ズルズル‥と俺の腕を掴んだまま玄関口にへたれこんでしまった河辺

「お願い…行かないで‥一人にしないで‥」

「俺はそんな出来た人間じゃない。嘘でしたはいそうですかって簡単に片付けられない」

「でも僕は本当にやってない！！信じてよ！どうして信じてくれないの‼?」

「お前は信じられるのか！？俺が同じ事して信じられるのか！！」

僕は…

「ごめんなさい‥僕が悪かったから許してよ」

「謝ったからと言って失った信頼はそう簡単には取り戻せない。だから暫く一人にさせてくれ」

「鮫島‥先輩‥？」

僕の掴んだ腕をそっと離して玄関のドアを開けたら

「嫌だ‼行かないでっ‼」

僕は出て行こうとする鮫島先輩に飛びついた

「離せよ！「嫌だ‼」」



「日高？さっきから何か騒がしくないか？」

俺は先輩に拉致られた後何事もなく先輩は大好きな本を読んでいて俺は雑誌なんかを見ていた

「何だろ？見てくるよ」

ガチャン♪

「嫌だ‼行かせないっ‼」

「離せって！」

何しているんだろ…

「二人共そこで何してるの？」

日高君?‼日高先輩？

「日高先輩っ‼鮫島先輩が出て行くって！」

「え‼?どこに？ってか何で?」

「日高君には関係ない。これは俺と河辺の問題だ」

「関係なくないよな？一緒に住んでるんだから理由ぐらい言えるでしょ？」

「それは…」

「それは?」

「日高君と河辺がキスしてるとこ見たから‥」

「キス?」

え？って顔した日高君

河辺の言う通りしてない見覚えないって顔をした

「ね？僕が言った通りでしょ！？信じてよ！」

「でも…」

「日高ー?」

先輩が様子を見にやって来た

「何してんだ？お前ら？」

「先輩あの‥」