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マンションのエントランスを出て一回振り返った

誰も追いかけてはくれていなかった

探すなとは言っだけど普通追いかけてくるもんだろ？！

何だよ‥日高のやつ

ﾄｩﾙﾙﾙ♪ﾄｩﾙﾙﾙ♪

『なっちゃん？どうした？』

「あっ鮫島？今どこ？」

『引き止める気ならムダだからな俺は帰らないから』

「いやそうじゃなくて‥俺も泊めてくれ」

『はっ？』

そして鮫島の家にお邪魔した

２階に案内される

「何でお前まで出て来るかな」

ガチャンと開いた部屋の扉

「そんな事言ったってよ？おー♪懐かしい♪変わってねーな(笑)」

キョロキョロ辺りを見渡す相川

久しぶりに入った鮫島の部屋はあの時と何も変わっていなかった

それがかえって俺を安心させてくれた

「お前は修学旅行の学生か？座れよ」

ベッドを背もたれにして隣同士に座った

「で？そんな事言ったってよの続きは?」

「あー‥喧嘩した」

「喧嘩‥?‥バカだバカだとは思っていたけどホントバカな。お前まで喧嘩してどうするよ？」

「バカバカ言うなよ。だってよ！日高のやつ俺の事なんかどうでもいいみたいな言い方しやがってよ！」

「日高君？何があった？」

「聞いてくれよあームカツク！」

だから聞いてるだろ‥

「ホント！ムカツクんだから！とりあえずビール」

「ビール？」

「飲まねーとやってられるかよ！お前だってそうだろ？」

「まぁな‥じゃ飲むか？」

「おお♪そうこなくっちゃ(笑)」



それから数分後

「でよー鮫島？聞いてるかぁ？」

「聞いてるよ。で？日高君がどうしたって？」

「だから～？日高がそれよりって言ったんだよ‥俺なんかどうでもいいみたいな言い方してよ」

さっきから永遠とそこばっか

「だから何？」

「俺が出て来た」

「そうじゃなくて‥何が理由で出て来たんだって」

「聞いてくれよっ」

だからさっきから聞いてるだろ！

「日高が…」

「日高君はもういいから理由を言え」

「俺が鮫島を引き止めなかったから俺が攻められて日高にどうでもいいみたいな言い方されてよ‥ｳｯ‥っ」

俺のせいか？

「ったく泣くなよ」

「ｳｯ…っ」

「ホントお前はどうしようもないな」

鮫島が俺の頭撫でた

「ｷﾓｲ‥」

「お前な」

目を赤らめた相川があははと笑った
俺の為に傷つかなくてもいいのに傷ついて