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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第53章 先輩が!!?俺は感無量です

それから更に数時間後

「しゃめ~じぃま君♪ビール♪(笑)」

空になった缶ビールをふるふるっと振って新しいのよこせと言ってくる

「もうお前は飲むな!酔ってんだろ」

「え~♪酔ってましぇんよ?じぇんじぇん(笑)」

「言えてねーし‥」

「しゃめじぃ~まぁ~ビール♪」

あーもう‥

「後一本だけだからな?飲んだら寝ろよ?持って来てやるから」

「あ~い♪ふふふ(笑)」

何がふふふ♪だ

さっきまで泣いていたのに今じゃ笑ってやがる

俺はビールを取りに行った

俺は何をしているんだ?

相川までやって来て相川の愚痴を聞いてやって慰めて

一人になる為に戻って来たのに…これじゃまるで相川の‥

「ふっ」

冷蔵庫開けて一人で笑ってしまった


トントンっと階段上がって部屋の扉開けた

「持って来てやったぞ?」

ん?相川はベッドに上半身だけうつ伏せになっていた

「なっちゃん?気分でも悪いのか?」

「スー…スー‥」

寝てる?

「おい?寝るならベッドに入って寝ろよ?」

相川の肩を揺らした

「ん~…もう少し‥」

「何がもう少しだ‥ほらベッドに入れっ!」

相川の両脇に腕を通してベッドに寝かせた

何か疲れたな‥

風呂でも入ってさっぱりするか?

俺は部屋を出て風呂に入りに行った



チャプン♪

あー‥暖かいお湯が体に染み渡る

「ふー‥」

…………。

ふと一人になると考えてしまう
一人で考える為に一人になりたいって言って出て来たんだけど、いざ一人になるとこう寂しさだけが込み上げてくる

「はぁ‥」

何か虚しいな‥
河辺を信じてやりたいやりたいけど‥

本当はしてなくても、するかも知れないっていう不安がこの先ずっとつきまとう

俺は自分で言うのも何だけど嫉妬深い方だと思う
恋人には自分だけを見ていて欲しいって思うのは当たり前の事でそうする事もまた当たり前であって‥

実は俺も河辺だけを攻められない
河辺と付き合っていながら相川に気持ちを伝えた過去がある

でも、それはこれからは河辺だけをって意味で伝えた

別に自分の中だけで納めていたらいい話なんだけど俺は自身の気持ちに見切りをつけたかった

身勝手だよな俺…

河辺だけを攻めるのは間違っているのは分かる
分かるけど、それとこれとは話が別だろ?
本当はしてなくてもしようとしたんだから

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