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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第12章 隣に男がやってきた

「ちょっと先輩っ離してっ」


離してと言ったのに力強く引き寄せる腕

先輩どうしたんだよ‥

俺は日高が憎たらしくて愛しくて

アイツに取られたくなくて
そう思ったらキスしていた

「んっうっ‥離せっんっ!」

橘さんがいつ帰ってくるかわからないから

「離せってっ!!」

て言ったら先輩悲しそうな顔をした





2人を見ていると今にも帰ってしまいそうな食パン君がいたから
間に入らなくてはいけない気がした

「食パン君お風呂入ってきたら?」

俺は悔しくて情けなくて
風呂入って冷静になろうとして風呂に入った




「日高君?食パン‥いやあの人はいつもあーなの?」

日高君少し困った顔をした

「先輩は素直じゃないけど本当は素直ですげー可愛い人なんです。」

ほほーなるほどね‥
俺は何となく納得した気がした


ザッブーンッ!

あーむかつく!!
日高の野郎もナンパ野郎も

日高は俺が好きなんだよっ

日高は俺しか見てないんだからなっ

日高は‥‥


「‥ッ‥クッ‥‥ッ‥‥」


突然訳のわからない涙が溢れてきた

あぁ‥俺何やってんだろ‥





先輩お風呂長いな?
大丈夫かよ?

俺は心配になり橘さんにはトイレ借りますって言って風呂場を覗く事にした


「先輩?大丈夫?」


げっ?!日高!?

来てほしい時に来なくて
来てほしくない時に来るヤツ!

でも‥コイツは来てほしい時には来てくれてたよな‥


「あー!!うっとうしい!あっち行け!!」

あ‥俺は思い出した

《お前には関係ない!》

それで傷ついて離れて行った日高の事を‥

風呂の曇りガラスの扉から寂しそうに消えていくように見えた日高の後ろ姿

俺は‥


バシャンッ!

湯船から飛び出し扉を開け日高を抱きしめていた



「ちょっ先輩!?」

橘さんに会ってからずっと変な先輩‥


俺はそんな先輩を抱きしめ返してあげた





ハッ!俺は今日高を抱きしめ、抱きしめられている?

しかも真っ裸で


恥ずかしい

恥ずかしすぎる


「離‥せっ!離せって!お前がそうやってするからいけないんだ!!」

俺は日高を突き飛ばし風呂に戻ってしまった



先輩が今にも泣きそうだったから抱きしめてあげたら突き飛ばされた‥

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