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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第54章 次の日の朝

橘さんの部屋を出て隣の相川たちの部屋の前まで来た

「今日は板前の♪」

ドアノブを回そうとしたら中から声がした

『だから俺にさせろって!』

『先輩はまず見て覚えろよ‼』

『何でだよ!俺じゃないと意味がないだろ‼?』

何を言い合っているんだ?

ガチャ…

「なっちゃん日高君?何やって‥」

扉を開けたら相川と日高君が緑色のふさふさのボンボリ?を取り合っていた

「何だそれ?」

鮫島が入って来た

「これはっ」

「先輩よ~く見とけよ?」

ふさふさのボンボリを器用にハサミ使ってカットしていく日高君

チョキチョキ♪

「ほら出来た!♪」

まん丸くくカットされたボンボリ
まるで巨大なマリモ?

「水槽にでも入れるのか?金魚でも飼うのか?」

「何でだよ!」

「じゃ何だよ?」

庭の植木の散髪を頼まれて(しかも5万も大金くれるとか)その練習をしていたなんて言えない

「言えよ?」

「これは‥」

「植木の散髪の練習です(笑)」

日高!?お前いとも簡単にあっさり言うなよ‼

「植木の散髪?だから緑なのか(笑)」

「いやこれはたまたまで(笑)」

ん?植木の散髪?

「何で植木の散髪なんだ?日高君がするのか?」

「いえ先輩が(笑)」

「なっちゃんが!!?」

そこそんなにびっくりするとこか?失礼なやつだ!!

「何でなっちゃんが植木?」

「俺が植木みたいな言い方するな!頼まれたんだよ…」

結局言ってしまった
でもまだまだ大丈夫

「誰に?」

けどそれを言ってしまうと‥

「小野寺さんにだよなー♪先輩(笑)」

またお前はっ?!

「小野寺さんに何で?」

ほら見ろ!だから俺は言いたくなかったんだよ!

「何でもかんでも勝手に言うなよ!全部言わなきゃならないだろ‼」

「何で?いいじゃん?バイト決まったんだし(笑)」

バイト?

「バイトって?」

あーっもう!お前が言ってどうする

「背高ノッポのところでバイトする事になったんだよ‼」

「何の?」

「だから植木の散髪と運転手!」

ハッ!?

「運転手?なっちゃん免許持ってたっけ?」

「結局先輩全部言ってるじゃん(笑)」

お前が言わせたんだろうが‼

「持ってないからバイト‥すんだろ」

なぜか声が小さくなる

「で?時給は?」

「何でそこまで言わなくちゃいけないんだよ」

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