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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第54章 次の日の朝

板前「今の若い子は早いですね(笑)」

橘「えっ江崎さんはいつですか?」

聞きたいような聞きたくないような

小野寺「失礼だぞ!」

小野寺さん怒った?

板前「いいんですよ(笑)嫁さんが初めてです(照)」

橘「そうなんですか?」

何て素敵な事なんだろう♪初めての相手と結ばれるなんて♪

板前「高校の時は地元じゃ有名なヤンチャ者でしたので卒業してからすぐ組に入りましたから(笑)なのでなかなか出会いはありませんでしたね(笑)」

橘「奥さんとはいつ出会われたんですか?」

板前「組を出てからです(笑)親方に連れて行ってもらった寿司屋のシャリが俺の運命を大きく変えましてね(笑)」

橘「お寿司屋さんの?」

板前「はい♪親方に寿司職人になりたいから抜けさせてほしい!と頭下げた時は首を縦に振ってもらえませんでしたけど皆が寝静まった後シャリの握り方を一人で練習してたの見られてたみたいで(苦笑)指は切らずに残しておいてくれましたよ」

橘「お優しい方なんですね?」

まだ会った事もないけどそれを聞いて安心した

小野寺「オジキは歳は取っているがだてに組の長はしていない。争い事が嫌いなオジキの代になってからは組も穏やかになったしな」

そうなんだ‥

小野寺「ところでお腹の子はいつ産まれるんだ?」

板前「年の暮れ辺りが予定日です♪」

橘「クリスマスに産まれたらロマンチックですね♪」

クリスマス?

相川「ロマンチックなものか!悲劇だよ悲劇!」

日高「どうしてさ?」

相川「分からないのか?クリスマスと誕生日が一緒に来るんだぞ?プレゼントは決まって1個!ケーキも1個!しかもプレートはクリスマス用の時もあるクリスマスに産まれた子は可哀想なんだよ」

涙がちょちょ切れる

日高「もしかしてそれ先輩の体験談?」

相川「ああ?」

体験談って聞いただけなのにそんなに睨まなくていいだろ?

鮫島「それならバレンタインの子も可哀想だな」

相川「何でだよ?」

鮫島「考えてみろプレゼントはチョコだろ?ケーキも多分チョコケーキだぜ」

相川「全然問題ない♪」

それはお前がチョコ好きだからそう思うだけで世の中にはチョコが嫌いな人もいるだろ‥

日高「先輩は本当にチョコ好きだよな(笑)」

相川「好き好き!超大好き!」

…………。

相川「何だよ?」

何だこの敗北感…

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