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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第54章 次の日の朝

「日高君はなっちゃんが側にいない間なっちゃんの代わりに白先輩に白先輩って名前付けたんだ」

「代わり?」

「そう!普通犬に先輩なんか付けるか?付けないだろ?大切に大切に愛情込めて育ててきたんだよ」

それは僕も思ったけど‥

「二人にとってはかけがいのない大切な存在なんだ。分かるか?」

そんな白先輩の事を僕は‥

「うん‥僕謝ってくるよ」

「河辺は素直でいい子だ♪行って来い♪」

鮫島先輩が僕の頭を一回撫でて背中を押してくれた
僕は兄さんたちの元へ走って戻った


先輩の怒りがようやく落ち着いてきた時河辺が戻ってきた

「なつ兄!!」

河辺‼?

バッと日高先輩の後ろに隠れた兄さん

「先輩何で隠れるの?」

「隠れみのだ!」

隠れ蓑?

「なつ兄僕っ」

「なっ何だよ?俺はまだ怒ってるんだからなっ」

話すなら俺を柱がわりにするなよ

「僕が酷い事言った僕が間違ってた。ごめんなさい」

「俺に謝るならモコモコに謝れよ‥」

「うん♪帰ったら土下座でも何でもする!」

俺もあの時はカーっとなってあんな事言ったけど

「土下座までは‥しなくていいから」

「うーうん。白先輩にはちゃんと誠心誠意込めて謝らせてもらうから!だからなつ兄ごめんなさい‼」

河辺が深々と頭を下げた

「い‥いよ。もう‥」

そう言いつつもまだ俺の後ろに隠れてる先輩

「なら握手して仲直りしろ♪ほら(笑)」

日高が引っ張って俺を前に出す

「おまっ余計な事しなくていいからっ」

河辺の前に立たされた

「なつ兄…」

うっ‥やだな‥この何とも言えない空気‥

「ごめんね?」

河辺が手を出してきた

「俺は別に…」

「先輩♪(笑)」

日高が俺の手を握ってそのまま河辺の手を握らせた

「ちょっお前!」

「ほら握手♪握手♪(笑)」

河辺の手をにぎにぎさせられた

「ありがとうなつ兄(笑)あっそうだ!僕白先輩も連れて行けるか聞いてくるよ♪」

手を出してきたのは河辺なのにすぐ離された手

「ちょっ河辺?!」

行っちゃった‥


「良かったな♪」

「良かったなっていつまで握ってるつもりだ?」

言われて気づいた

「あっごめんごめん(笑)」

パっと離された手

そんな呆気なく離されたら寂しい‥

「……………」

「先輩?行くよ?」

「手…」

手?

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