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小野寺「ズルではない。白先輩がこっち向いたから手を出したらお手をしたんだ」

相川「向くように仕向けたろ！?」

小野寺「どうやって？」

あー言えばこー言いやがって！

相川「むむむ‥(ム・カ・つく‼)」

鮫島「なっちゃんもういいだろ？(笑)」

相川「良くない！」

日高「何でさ？先輩はそんなに俺と温泉行きたくないのかよ？」

違っそうじゃなくて‼

日高「行きたくないないんだな‥傷つくわ‥」

相川「だからそれとこれとは違うって」

日高「それとこれとはって何?」

相川「あーもう！分かったよ！行けばいいんだろ？行けば‼」

日高「別に無理に来なくてもいいよ」

またお前はそうやってすぐスネねる

日高「どうする？」

相川「だから行くって！」

やったー‼先輩も温泉行くって♪

あーでも表に出したら出したでうるさいから出さないように気を付けた

小野寺「一樹？ﾄﾞｯｸﾞﾌｰﾄﾞと白先輩が愛用している寝床だけでいいから準備しておいてくれ」

日高「分かった♪」

相川「準備ってすぐ連れて行くのか？」

小野寺「明日は早朝に出るからすぐ行けるようにしておこうと思ってな」

相川「明日の朝俺が送り届けるからそれまで一緒にいさせてくれ」

鮫島「まるで懇親の別れみたいだな(笑)たった１日だろ？」

相川「うるさいな‥」

でも俺と日高にとっては大切な存在で

相川に「ダメかな‥」

そんな憂いの表情で俺を見るなっ

小野寺「わっ分かったｺﾎﾝ。明日の朝高場に迎えに来てもらう。それでいいな？」

一度咳払いをしてからそう言った
この子には怪かしの魔物が住んでいる
何でもしてあげたい何でも思う通りにしてあげたいと思ってしまいそうになる

あくまでも思ってしまいそうになるだ

相川「うん！モコモコおいで♪」

うん♪の次はありがとう！だ！

思ってしまいそうになったけど勘違いのようだった

日高「ところでさっきのお楽しみって何?」

相川「お楽しみ？」

日高「さっき先輩がお楽しみじゃなかったのか？って言ったじゃん？あれ何?」

何がお楽しみじゃなかったのかがまだ気になった

相川「あれは‥」

ﾁﾗっと小野寺さんを見た先輩

小野寺「何だ?」

相川「いや‥別に」

日高「何?何?教えてくれてもいいだろ♪」

相川「そんなに知りたきゃ直接本人に聞けよ！」