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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第54章 次の日の朝

そう言って先輩は一人先に部屋に戻ってしまった

何だよ?教えてくれてもいいだろ?

「一樹?お前も早く寝ろ」

「小野寺さん?あの‥さっきのお楽しみって何ですか?言いたくなかったら別に言わなくてもいいけど‥」

あーあれか?

ガチャ♪

その時橘さんの部屋の扉が開いた

橘「小野寺さん‥何しているんですか?」

部屋を出たきり戻って来ないから心配になって見に来た

「ああすまない。すぐ戻るよ」

「何か立て込んだ話中ですか?」

「いや別に‥」

何だか俺がいたらいけない雰囲気?

「小野寺さん余計な事聞いてごめんなさい?おやすみなさい♪」

日高君が部屋に戻ろうとした

「あっ日高君?余計な事って何?」

橘さんに呼び止められた

「あっいや別に?先輩がお楽しみじゃなかったのか?って小野寺さんに聞いたから何だったのかなーって気になっただけだから(笑)」

お楽しみ?

カーっと赤くなった橘さん

「あっ‥やっぱり余計な事だったみたい?聞いてごめんなさい!おやすみなさい」

橘「待って?これには訳が‥」

小野寺「橘さん?」

再び橘さんが一樹を呼び戻し三人で輪になって小さな声で話をした

端から見たら変だっただろう‥

橘「これには訳があって‥」

「何の?俺誰にも言わないよ?何か悩みでもあった?」

小野寺さんと目を合わせた橘さん

小野寺「寿司屋で一樹は橘さんの隣に座っていたな?」

寿司屋?

「はい。それが何か?」

「名前覚えているか?」

「名前‥ですか?確か‥江崎とか‥あっ」

もしかして?あの時橘さんの様子が一瞬おかしくなったのはそのせい?
それで家に戻って来てから小野寺さんと口論になって仲直りHの真っ最中だったとか?

「そう江佐木だ。一樹は江佐木と聞いてどの漢字を思い付いた?」

「漢字?江戸の江と長崎の崎です」

「やっぱりそうか‥実は橘さんもそうだったらしくてな。江佐木は江佐木と書くんだと教えてあげたら昔の恋人‥一樹も山城温泉で会った事あるあの男と同じ名字だったから漢字も同じだと思って動揺したらしい」

「え?それで?」

「それで‥橘さんが謝ってきたから‥そのなんだ?」

小野寺さんがデレた?

橘「それでお互い愛の再確認みたいな‥ね?小野寺さん‥」

橘さんもデレてる?

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