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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第13章 大切な物

「橘さん‥?」

「うん?」

優しく抱きしめたまま聞くと

「荷物持ってきていい?」

荷物?

「いいよ」

優しく言うとスタスタ歩いて出て行った

俺はキッチンに行きコーヒーを用意する事にした










俺は自分の部屋に戻ってきた


先輩‥‥



キッチンを見るのも部屋を見るのも辛かった

だから荷物まとめて橘さん宅に引っ越そう‥

テーブルで先輩とバカしたっけ‥

先輩ビールこぼしたよな(笑)


離せっバカってうるさかったっけ‥

先輩っくっ

後‥ベランダにベッド‥‥

優しく触れても先輩はいない‥

部屋中見渡しても先輩はいない‥


声が聞こえてくる

《日高!》

《やめろって》

《離せバカ!変態!》

《日高‥》

《‥一樹》


先輩っ‥‥


はーっと深い溜め息ついて深呼吸をし荷物まとめて橘さん宅に引っ越しを決めた
あっ‥渡すの忘れてた




先輩のビール零したズボン



「橘さん?お世話になります」

先にキッチンで立ちながらコーヒーを飲んでいると

両手いっぱい荷物かかげた彼がいた


「え?」

俺は一瞬固まったけど今の彼には何も言えなかった

「橘さん‥?」

「うん?」

優しく聞くと

「ありがとう」

って‥‥


「ブラック飲めないのか?」

「え?何で知って‥」

彼の返事を聞く前にミルクと砂糖を入れ始めた俺

それを見て嬉しそうに笑う彼がいた


部屋に入り

う~んっと伸びをしてはー!と晴れたような顔をした彼


どうしたんだ?

「橘さん?海行きたい」

いきなり?

「いいよ。これ飲んでからなハイ!」

カフェオーレを渡してあげたら

また涙ぐんでいた


本当にどうしたんだ?

俺は困ってしまった





カフェオーレを涙隠しながら飲み終わった彼と俺は海目指して車を走らせた

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