テキストサイズ

。+゚僕は君に恋をした。+゚

第13章 大切な物

「お前首振りすぎ(笑)」

先輩が笑った

だから俺も笑った

「なー日高?」

「何?」

「何でもねーよ‥‥」

さっきまで笑顔で笑ってたのに

急に寂しそうな顔するのは何でだろう?

「先輩どうしたの?」

「‥‥‥‥」

優しく聞いても答えなかった。

俺がベッドから降りようとするとまた先輩が寂しそうな顔をする

どうしたんだよ?先輩‥

「何かあった?」

「‥‥‥‥」

聞いても答えない


「一緒にトイレ‥行く?」

バシッ!

「っ痛ってー!!何すんだよっ」

「トイレならトイレと言え!!」

じっと見てると

「さっさと行けよ!!見るなっ変態!」

頭まで布団かぶって背中向けられた

何だよ‥わかんねーよ先輩‥

そういや、さっきのチャイム誰だったんだろ?

トイレに行った後
様子見しようと玄関開けたらドアノブに紙袋がぶら下がっていた

「紙袋?」

中を見るとケーキの白い箱が入っていた

「誰が?ケーキなんか?」

毒入り!?

慌てて先輩とこまで走って行ったら

「お前タフだよな‥」
って言われた

「先輩?!玄関開けたらケーキがぶら下がってた!?」

「はぁ?」

確かに日高紙袋持ってる

「見してみっ」

紙袋から小さな箱を取り出して箱を開けると

何やらメッセージプレートがのったショートケーキがあった

「‥おめでとう?って何だ?」

「おめでとうっ?」

俺はしばらく考えた

「あっ‥」

「ああ?」

もしかして橘さん?
俺と先輩の仲直り記念ケーキ?


「ぷっ‥あははは(笑)」

俺は笑ってしまった

「何だよっ?俺にも教えろよ!!」

ここのアパート築古いから筒抜けだったんだ

先輩知ったら同棲生活解消されてしまうだろうな…
言わずにおこう‥‥

「何でもないよ(笑)先輩食べよう?♪」

「いらねーよ!!毒とか入ってたら怖えーじゃん?まだ死にたくない俺」

入ってる訳ないじゃん
橘さんってお茶目な人だったんだぁ

意外(笑)

今日また晩ご飯招待しようかな?

先輩怒るかな?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ