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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第14章 せっかく‥

「何だよ!?見るな!触るな!あっち行け!」

「あっちってどこ?」

狭い湯船に浸かっているだけの俺と日高

自分の言った事におかしくなって笑ってしまった

そしたらコイツも笑ってきた

先輩がいきなり笑い出したから俺もつられて笑ってしまった

風呂から出たら日高が冷蔵庫からもらったプリンを嬉しそうに2つ取り出していた

「お前甘い物好きだよな~見た目と違ってさ」

「よく言われる(笑)」

よく言われるって誰に言われんだよ‥

また胸のどこかがモヤモヤしてきた

「なー日高?」

プリン持ちながら

「何?」

満面の笑顔でお前が振り向くから俺は

「‥好きだよ」

素直になれた

「先輩?」

人がせっかく素直になったのに
ぽかんと口開けるな!!

さっさとよこせ!って先輩が可愛いい態度とるから俺は

「せ~んぱい♪」

抱きついてしまうんだ



2人でプリン食べてたら日高がナンパ野郎からもらったおしぼり出してきた

「何すんだ?」

「思い出の品だから大切に飾る」

そう言って油性ペンを出してきて何やら書き出して押しピンで止めた


それを見た俺は恥ずかしい気持ちとコイツが愛しく思えて仕方がなかった


  先輩の告白
  嬉しかった日


いつもなら先輩怒るのに怒らなかった


「食い終わったらさっさと寝るぞ!」

先輩が歯を磨きに行った

俺は先輩が怒らなかったコルクボードをしばらく見つめていた


ベッドに入った先輩と俺


俺が先輩にくっつくと先輩少し嫌がった

そのままくっついていたら

先輩の手がまわした手に触れてきた

「‥ほっぺた痛くないか‥?」

「うん」

「‥寝るぞ」


少しづつ氷のように俺たちが溶け合い、またカフェオーレのように甘く混じり合っていくのを感じながら眠りについた


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