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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第3章 嘘だろ‥

俺は黒川教授に資料を渡して帰る途中ぶつかってきた人が俺の名前を呼んだ気がした

「まっ気のせいかー?」

そのまま、気にもせず廊下を歩いていると壁に手をついて今にも倒れそうに立っている人がいた

「お~い?大丈夫かぁ?」

俺が声かけたその人は相川先輩だった

「おぃ?!大丈夫かよ!?」

顔が赤い?

熱か?

俺はとっさに先輩のおでこに手を当てた

「あっ‥っ」

甘い吐息混じりの声が聞こえたと思ったら先輩が口に手を当てた

「あんた‥?」

「大丈夫だからほっといてくれ!」

《ほっといてくれって‥‥》

「ちょっと来い!」

俺は何だかわからず先輩の手首を引っ張って俺らがたむろっている倉庫に連れて来てしまった

「‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥ハァ‥‥‥」


手首を掴んだままの俺と息を荒げている先輩

「離せよっ!」

勢いよく先輩が俺から手を引っ込めて手首をさすった

「あっ悪りーぃ。痛かったか?」

手首を見たら紐で縛ったような赤い痣がついていた

「え?」

俺は固まった

先輩はハッ!とした顔をして倉庫から出ようとしたから俺はまた腕を掴んでしまった

「何だよ!お前しつこい!離せっ」

そう言いながら赤い顔して下向き加減で俯く先輩が可愛く見えて俺は‥

キスしてしまった

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