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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第16章 日高が!?

ここはどこだ?

真っ暗闇で何も見えない‥

向こうから神々しい光が見てきた


近づいてくる


《日高おいで》


「先輩‥」

俺は先輩に嫌われたはず‥


先輩が俺を迎えに来てくれた

先輩の元へ駆け寄ろうとした時


「お前はもう必要ない」


氷のような冷たい目を俺に向け


先輩が背を向けて消えていく



待って‥



待ってくれっ


置いていくなっ


置いていかないでくれっ


俺は必死で手を伸ばした








いつの間にか日高の手を握ったまま眠ってしまったみたいだった

その時日高の手が動いた!?


「日高!?目覚ましたのか!!おい!!」





気づけば知らない天井が見え


誰かが手を握ってくれていた



「先輩‥?」

先輩と目が合い


「日高―――!!」

先輩が俺に抱きついてきた

ズキンッ!

「っ痛ってー‥」

脇腹に激痛が走った

俺‥亮太に刺されたんだっけ‥

そんな事を思いながら俺にしがみつくこの人を抱きしめた


「バカっ心配かけんな!くそ野郎!」


「ごめん‥ね」

先輩を抱きしめるとさっき見たのは夢だとわかって泣いてしまったら先輩も一緒に泣いてくれた

先輩‥俺アンタだけだよ
ずっと一緒だよ‥

抱きしめた先輩はすごく温くて先輩の温もりが痛い程わかって胸が苦しくなった





次の日警察の人が事情聴取に来て

「先輩は外で待っててな」

不安そうな先輩は一度俺に振り向き病室を後にしてくれた

事情聴取が始まり

自殺未遂と断定された

俺が自殺を図ったと警察の人に話したからだ


警察の人が病室を出たら先輩が入ってきた


「先輩警察の人が犯人探してくれるって」
俺がそう話すと安堵の表情を浮かべた先輩


「そっか‥お前は安静にしてろ」

先輩に嘘をついて良かったと思った

亮太をかばって良かったと思った

亮太には亮太のこれからの人生がある


疲れきった先輩の横顔

俺が手を伸ばしたらベッドサイドに座ってくれたから引き寄せキスをした

「今日だけ大人しくしといてやる」


先輩‥


ありがとう



ごめんな‥

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