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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第17章 先輩が‥‥(入院生活編)

「日高の着替え‥日高の着替え‥」

俺は俺達のアパートに帰って日高の着替えを鞄に詰めていた

「あ‥」

日高とお揃いの俺の腕時計が目に入った
スチャッ♪
と腕時計をはめて家を出た







病室の扉を開けると布団を腰ぐらいまで下げて寝ていた

俺は鞄を置き日高の眠るベッドサイドに腰掛けて日高に布団をかぶせようとした時

日高が動いたせいで入院着の前が少しはだけてしまった

「動くなよ‥傷口開くだろバカ‥」

俺ははだけた入院着の前を元に戻そうとしたら

はだけた入院着から見えた
小麦色の引き締まった肌に

男らしい厚い胸板

小さなピンク色のかわいい乳首が一つ

俺は‥
























トクン‥



トクン‥



トクン‥


俺は日高の心臓に耳を当てていた


良かった

本当に良かった

温かい日高の胸


確かに聞こえる生命の証

生きてる‥んだよな?

初めてちゃんと聞いた日高の胸の音

生きててくれてありがとう…

「日高‥‥ッ‥」




《先輩‥俺はここにいるよ》


《だからもう泣かないで》


《先輩‥好きだよ‥愛してるよ》


俺もだよ‥日高

「好きだよ‥愛してる」






俺が目を覚ました時
先輩が俺の左胸に耳を当て

目からは涙がつたっていた


先輩‥俺ここにいるから安心しろよ

先輩の涙を拭った時

「日高‥きだよ‥俺も‥て‥るよ‥」

そう小さく聞こえた



俺は先輩の頭をずっと撫でながら病室から見える空を眺めてた



先輩‥


俺先輩と出会えて


恋をして本当に良かったって思ってるよ

愛してるからな











「日高‥行くな‥行かないでくれ‥」

先輩がいきなりそう言い出した

「先輩?俺ここにいるよ大丈夫だから」

俺が目を覚ました時日高が俺の頭ずっと優しく撫でてくれていた


夢‥か‥‥

コイツが俺の前から消える夢を見ていた


俺は頭を撫でてくれる日高の手に手を重ねた

「日高‥どこにも行くなよ‥」


一瞬驚いたけど先輩がそう言ってくれたから


「先輩‥どこにも‥行かないよ 」


2人だけの時間が過ぎていく


それは、まるで温かい日だまりのように感じた

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