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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第17章 先輩が‥‥(入院生活編)

ずっと亮太が携帯を胸に抱きしめ泣いている


「亮太‥‥泣くな」


俺は‥亮太を後ろから抱きしめた

「‥‥ッ‥クッ‥‥うっうわ――――ん!!!」

亮太は俺の抱きしめた腕を掴んで泣き叫ぶ


「亮太‥俺じゃダメか?」

「‥‥ッ‥ッゥ‥」

何度も俺じゃダメか?って聞いてきた


僕はまだ一樹が好きで愛していた


だから‥返事ができなかった










「よし!カラオケ行こう♪」

いきなりそう言って僕の手を引っ張って屋上から勢いよく階段を降りていく門崎君


「ちょっちょっと僕そんな気分じゃな」

「忘れさせてやる‥な?」

僕にそんな事言って笑顔で微笑んだ門崎君


僕は‥



また泣けてきてしまった















先輩が俺の胸に顔と手を置きながら

「日高‥お前って‥」

「お前って‥何?」

このシュチュエーション期待する胸の高鳴り


「O型だったんだな‥」

え‥‥?


今それ言う?

けど‥俺も先輩の血液型知らねーな‥


「先輩何型?」



「B」


やっぱりな‥

俺は笑いそうになった


しばらくしてから

昼飯が運ばれてきた
先輩は俺のベッドの横の椅子に座りながら自分で買ってきたパンを食べていた

蓋を開けると俺の大好きなハンバーグだった
「いただきま‥」

視線を感じた

先輩が見てた

食べたいのかな?

「あ~ん?」

恐る恐るしてみたら

先輩があの先輩が口を開けた

「先輩!熱!?」

俺は先輩のおでこに手を当てた

「熱なんかねーぞ。早く食べさせろ」


え‥‥?先輩?

じゃ…俺にもあ~んしてくれんのかな?

「あ~ん♪」

バシッ!!

「甘えるな!」


そう言いながらも

俺から箸取って口に運んでくれた

先輩‥俺今めちゃくちゃ幸せです



日高が生きていてくれた

ただ‥それだけがすごくすごく幸せで

俺はお前と出会えて
本物の恋を知り

好きになって一緒に味わった幸福感と絶望感


そんなお前だから俺はそばにいるんだぞ

わかったか?

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