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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第19章 日高は実は‥

キーンコーン♪カーンコーン♪
キーンコーン♪カーンコーン♪

休憩時間が終わってしまった

「なっちゃん起きろっ!!」

何回揺さぶっても起きなかった

「‥起きて」

優しく言うとむくむくっと起き出した相川

「‥‥‥ん~‥ひだ‥」

俺いつの間に寝てしまったんだ?

「ああ鮫島起こしてくれて助かった」

彼氏の夢でも見てたのか?
甘えるように一瞬聞こえた相川の声

俺とわかって態度変えやがった

「授業を始めます」

黒板に書かれた事を見ながらスラスラノートに書き出していく相川

俺はそんな相川をずっと見ていた

綺麗な指先

すらっとした整った横顔‥

髭ないんだ‥


書く手が止まった


「何?何か顔についてる?」

「いや…別に」

俺も黒板を見ながら書き出した

おかしな鮫島‥


キーンコーン♪カーンコーン♪
キーンコーン♪カーンコーン♪

今日の授業が終わって帰ろうとした時

「なっちゃん‥さ」

日高の病院に行きたかった俺

「何!?俺急いでるからっ!」

鮫島を見ると少し寂しいそうな顔してた

「何だよ‥?」

日高には優しく言うんだろな?とか思ったらダチでも寂しくなった

何も言わない

「俺マジ急いでるからっ!ごめ」

「なっちゃん!!」

いきなり手掴んできた

なんなんだよ!?

「コンタクトにしたら?」

はぁ?!いきなり何!?

「悪い…俺帰る」

俺の手からすり抜けるように帰って行った







日高の病室につくと楽しげな笑い声が聞こえてきた


「アハハハ♪そうかな(笑)」

「日高さんって面白い(笑)」

ガチャッ

「あっ先輩♪お帰り♪」

ズカズカ歩いて入ってきた先輩

「君出て行ってくれる?」

いきなりかわいい女の子にそう言った

「先輩その言い方失礼だよ‥もっと他に」

「うるさい!」

先輩‥‥?

「ごめんなさい。私失礼します」

そう言って女の子は病室を出て行った

立ったままの先輩

学校で何かあった?

「先輩どうしたんだよ?」


《素直じゃないんだね‥》

《日高君しんどくないのかな?》

《俺ならしんどいな》

はっきりそう言われた事が蘇る

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