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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第20章 日高が退院した

俺はこっそり生の苺を買っていた

季節外れの苺はすごく高かった

けど日高の退院祝い奮発したぜっ


そう!
☆サプライズケーキ☆を作る為
みかんや桜桃パイナップルがmixで入った缶詰めも買った

日高にバレないようにこっそり冷蔵庫に隠した苺

「日高~?お前どっか行ってこい♪」

先輩がいきなり
どっか行ってこい♪って言った

「何で?俺も手伝うよ」

俺が部屋からキッチンに行こうとしたら先輩がやってきて俺の背中押してゆく

「つべこべ言わず さっさと行け!19時ぐらいまで帰ってくんな!わかったか!?」

19時って‥

後5時間はあるじゃん‥

何すりゃいいんだよ‥

そう思っている内に俺は家を追い出されていた

「なんなんだよっ」

俺は仕方なく大学に向かった

亮太に話す事もあったし










久しぶりだな大学‥
俺は大学に着き職員室の先生方に挨拶をして亮太を探す事にした

亮太のクラスは授業中だった

亮太は‥

「あっ!亮太」

俺は亮太に手を振った

一瞬目が合ったように感じたけど亮太は俺を見なかった

キーンコーン♪カーンコーン♪
キーンコーン♪カーンコーン♪

亮太のクラスの授業が終わった

先生が閉めたドアを開けたら

「日高だぜっ♪」

「マジかよ?どこ?」

ざわつく教室

俺はズカズカ歩いて亮太の前に立った

「亮太話しがあるから来い」

亮太は俺を明らかに怖がっていた

俺は強張った亮太の腕を掴んで屋上に連れてきた

「亮太話しが」

「ごめん‥なさいっごめんなさいっごめんなさいっウッ‥ウッ‥」

泣きながら抱きついてきた

俺は‥

「もういいよ」

優しく頭をくしゃってして抱きしめてやった

「一樹ちゃ‥ごめんなさい…ウッ‥ウッ‥」

「もういいから泣き止め」

夢のようだった

僕が刺したはずの一樹が本当に生きていてくれた

亮太と刺したナイフの件で話し合った


後日受け止ろうとすると亮太が持っておきたいと言い出した
「僕が犯した罪の深さはいつまでも消えない一樹に渡したらまた甘えてしまいそうだから消さない為にも持っておきたい」

亮太‥‥


「わかったよ‥」

亮太が俺を刺した事実は消えない

けど俺には亮太に対する深い友情があった


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