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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第20章 日高が退院した

「ただいま~♪」

日高が帰ってきた


「ナンパ野郎今だ!」

パンパーン♪

パンパーン♪

「なっ何!?」

俺の顔に垂れ下がる何本もの長い紙屑

クラッカー?


「日高退院おめでとう♪」

先輩?


「日高君退院おめでとう♪」

橘さん?

テーブルの上には沢山の先輩の手料理が並べられていた

唐揚げエビフライ 色んな形した串揚げに枝豆とポテトサラダ

先輩が作ったであろう海苔の上にチラホラ酢飯がついた鮪やイカが入った海鮮巻き

そして俺の大好きな先輩の玉子サンド


「ありがとう♪うわ♪何これすげー!?全部先輩が作ったのかよ?」


先輩は少し照れながら俺に座れと言ってきた

「あ♪飲み物取ってくるよ」

俺が立ち上がろうとしたら先輩に肩押され止められた

「俺がビール取ってくるから!」

先輩俺の脇腹気にしてくれてんだ‥
優しいな‥


今日高に冷蔵庫開けられたらサプライズケーキがサプライズじゃなくなっちまう!

俺は日高とナンパ野郎の分のビール取って渡した

かんぱーい♪

プシュッ♪

ゴクゴク♪

「うまい!」

ビール飲んで日高がうまい!と言った

「早く食べろよ♪ナンパ野郎も遠慮すんな♪」

何だか今日先輩すごく嬉しそうだな‥

俺は枝豆を食べていた

ビールと言えば、やっぱり枝豆♪


日高のやつ枝豆ばっか食べて全然料理に手つけてないじゃん‥

せっかく作ったのに‥

俺が枝豆を口に入れようとしたら先輩と目が合った

「先輩いる?」

口に入れようとした枝豆を先輩の口元に持っていくと

「いらねー!」

さっきまで機嫌良かったのに‥

また不機嫌になった先輩


ナンパ野郎は枝豆なんかに手つけずに俺のちゃんと作った料理ばっか食べてんだぞ!

日高のバカ!

「食パン君すごく美味しいよ♪」

ナンパ野郎が俺のそんな気持ちに気づいたのか美味しいと言ってきた

日高に言われたかった

俺は何だか泣けてきてしまった


「‥ッ‥ウッ‥‥ッ‥‥」


突然先輩が泣き出した

「どうしたんだよ?」

先輩の背中さすりながら言うと

「うるっさい!ッ触んな‥!」

って言われた

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