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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第4章 相川なつめ先輩の素顔

次の日

僕は複雑な思いで大学に来ていた。

門崎君にどんな顔すればいいんだろう‥
一樹に知られたら軽蔑されるのかな‥

そんな事を考えてたら何か胸が苦しくなってきた

ポン♪肩を叩かれた

「よっ♪亮太おはよう」

いつもと変わらない笑顔の門崎君だった
昨日の事がなかったみたいに接してきた

「‥あの‥っ‥‥」

「どーしたぁ?」

頭をくしゃっと撫でられた

それ一樹が僕にしてくれるやつ‥‥


一樹に会いたい


一樹じゃなきゃ嫌だ


すると朝から珍しい人に声をかけられた

「亮太‥おはよう」

くしゃっと頭を撫でられる

一樹だ!

撫でた手がそのまま僕の頭にのっかった

僕が"?"と思って視線を上げると


悲しそうな寂しそうな顔してじーっと僕を見下ろす一樹がいた

「‥‥一樹チャ‥あの‥僕‥‥」

「あっ‥何?あっごめん。じゃなっ」

走って行ってしまった。


‥‥‥






俺は珍しく朝から大学に向かってた

「だっるーぅ。」

門を通ると見慣れた頭がひょこひょこ揺れてんのが見えた

おっ亮太じゃん♪

「亮太‥おはよう」

亮太の頭をくしゃっと撫でた

コイツの髪の毛気持ちいいから好きなんだよなぁ♪

撫でた手をそのままにして俺は昨日の事をしばらく思い出してしまっていた。

《亮太が嬉しそうに門崎に抱きついた》

《亮太が酔ったら俺が介抱してやる》


《亮太と俺の仲じゃん》

《コンビニ行く時門崎が俺から亮太奪うみてーに亮太取り上げた》


コイツ門崎と付き合ってんだよなぁ‥亮太を上から見ながら考える俺

っーことは、俺コイツにもう頭撫でんのもやめなきゃいけねーよな‥

とか思ってしまったら
離れなきゃいけねーって思ってしまって走らなくていいのに走って無駄な体力を消耗しちまっていた


何やってんだ‥俺。

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