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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第25章 先輩の過去

「あ‥先輩‥」

日高が俯いた

何?何だよ‥何かあったのか?
具合でも悪いのか?

「さっきまで日高君保健室で寝てたんだよな?」

え‥?何で鮫島が知ってんだ?

「そっそうなんだ!気分が悪くなって先輩置いて行ってごめんね‥」

チラッと俺を見る日高

「大丈夫なのか?」

俺が日高の顔を覗き込もうとした時

「日高君♪立食party一緒に行こ?」

鮫島が俺をつき押して俺の前に立った

「鮫島!お前!いいとは言ってない!」

振り返り

「さっき迎え行くからって言ったらああっつったじゃん(笑)」

くそっ!

「あの‥立食partyって?」

「何か河辺の父親の誕生祝いなんだってよ?けど誕生日祝うだけで豪華客船とかすげーよな」

鮫島が言った

「豪華客船!!?」

日高がびっくりした声を上げた

「だろ!?びっくりするよな普通‥」

鮫島が俺を見る

日高も続けて俺を見た

「なんなんだよ‥」

俺は何だか居ずらくなって先に靴を履き替え歩いてしまった

先輩が歩いて行ったら鮫島先輩が耳元で

「なっちゃん気づいてないみたいだから安心しな」

って言ってきた

顔が赤くなりながらも安心してしまう俺がいた

「なっちゃ~ん♪待ってよ♪」

鮫島先輩が先輩の後を追った

俺も慌てて後を追った

「あー鮫島お前はくっつくな!うっとうしい!」

俺じゃなくて日高君ならどんな反応するんだ?
そう思ってそばまで来た日高君に抱きついてみてと目で合図した

ふわっ♪

「先輩‥」

いきなり身体が軽くなったと思ったら日高に抱きつかれた

「日高っお前!離れろって!」

「先輩‥好きだ‥よ」

甘く耳元で小さく言われると

「‥勝手にしろっ」

そのまま日高を背中にしょって歩いてしまった

日高君だとやっぱりそうなるんだ‥

俺はどことなく安心した


「じゃ‥俺はここで」

「ああ」

「お疲れ様です鮫島先輩」

手を上げ背を向けて歩いて行く鮫島先輩

「日高行くぞ」

振り返ると先輩が歩いていた

「待ってよ先輩♪」

俺はまた先輩に抱きついた

「離せってお前は!抱きつくな!」

「嫌なの?」

顔をスリスリしながら言ってくる

「好きにしろよ」

俺はまた日高を背負いながらアパートまで帰ってきた

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