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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第25章 先輩の過去

ジュ!ジュジュジュ!

熱された空焼きされた鍋にいきなり水を入れたせいで熱湯となって先輩の手にかかった


「熱っ!」

先輩!?

俺は熱い湯がかかった先輩の手を舐めた

「バカか!普通冷やすだろっ」

舐めた手を離され蛇口に手を当てて冷やされる

何か俺の与えた温もりを冷やされてるみたいに感じて嫌だった

俺が手を冷やしていると日高が部屋に戻って行った

「なんなんだよ‥」

キュッ♪

蛇口を締め日高の元へ行くと拗ねてベッドの中にいた

「日高~?お前拗ねてんの?」

もぞっと動いて

「別にっ‥」

コイツ拗ねてるな…

「日高~?」

優しく前髪をかきあげてやったら

顔までかぶっていた布団を首ぐらいまで下ろして俺を見てくる

「どうした?」

前髪をかきあげながら優しく聞いてやる

「カフェオーレ‥まだ?」

え?

「あ!忘れてた!」

先輩が慌ててカフェオーレ作りに行くから引っ張った

「うわっ!?何?!」

「そばにいて」

俺の腕をぎゅっと握って離さないコイツ

コイツが甘えてくる時は本当に寂しい時

だから俺は‥

「カフェオーレ作ってからな!」

意地を張ってしまう

「先輩‥」

抱きしめてくれんのかと思ったらそうはいかなかった





「日高~できたぞ♪カフェオーレ♪」

コトン♪
テーブルにカフェオーレを置いてから日高を見ると寝息を立てて眠っていた


「コイツは本当にガキだな‥クス」

そんな日高の横に入り抱きしめてやった

何に拗ねたんだ?

俺に話して言って日高

俺はお前の事もっと知りたいよ‥

一緒に暮らし始めてから見えなかったお互いの物が見え始め
不安や驚きや嬉しい事寂しい事悲しい時や幸せな時間

全部全部分かち合うな‥

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